概要
室町幕府第3代将軍足利義満の造営した有名な世界遺産の金閣寺のある衣笠エリアは、ちょうど北大路通と西大路通がぶつかる洛西と洛中と洛北の境界近くにあります。そのため洛中北西部にある西陣や大徳寺のある洛北の紫野エリアと一緒に回るのもオススメの散策の仕方です。
金閣寺へのアクセスは最寄に電車はないため市バスになりますが、京都駅からだと約35分から45分ぐらいかかります。なお金閣寺の南西には龍安寺があり十分歩ける距離ではあるのですが、起伏が激しいため若干苦労すると思われます。
その金閣寺の南側、洛中の北野天満宮の西、嵯峨嵐山や太秦の東に位置するエリアにあるのが御室・花園の両エリアで、一番北に石庭が有名な世界遺産の龍安寺、そのすぐ南に遅咲きの御室桜と五重塔で有名なこちらも世界遺産の仁和寺、そして京福電鉄北野線の線路を挟んで南側には七堂伽藍が建ち並び46の搭頭がある広大な敷地を持つ妙心寺があります。
このエリアへアクセスするには京福電鉄北野線を使えば仁和寺は御室仁和寺駅、妙心寺は妙心寺駅(北門から入れる)、龍安寺へは龍安寺駅がそれぞれ一番近いのですが、この3つのお寺はそれぞれが近いためどこかの駅で降りて歩いて順番に3つまとめて回るのがオススメです。
一方妙心寺のすぐ南にはJR嵯峨野・山陰本線の花園駅があるので、こちらで降りて妙心寺の南門を通り、北門から出て仁和寺、龍安寺と回るのも効率のよい回り方だと思います。
ちなみに妙心寺の46ある塔頭のうち公開されていてなおかつオススメなのが、国宝の瓢鮎図や方丈庭園、桜や藤棚、紅葉なども美しい退蔵院、キシリマツツジや石楠花の美しい庭園を持つ大心院、大刈込みのツツジが美しい桂春院、そして6月中旬から末に開催される平家物語にも出てくる沙羅双樹の花を楽しむ沙羅の花を愛でる会で知られる東林院の4つの塔頭です。
太秦エリアは嵯峨嵐山の東に広がるエリアで、北側には世界遺産の仁和寺や龍安寺のある御室・花園エリアがすぐ近くです。
このエリアで注目すべきはまず国宝第1号として有名な弥勒菩薩などの貴重な仏像が数多く収蔵されている広隆寺。嵐電の太秦広隆寺を降りて目の前なのでアクセスも抜群です。
もう一つがその広隆寺や太秦広隆寺駅から歩いて5分ぐらいの所にある東映太秦映画村。映画の撮影セットを公開したテーマパークで、水戸黄門などの時代劇や数多くの映画も撮影されており、付近にはスターが訪れる店や料理屋も数多くあります。
他にも養蚕や機織りの神を祀り三つ鳥居で有名な蚕の社や、太秦広隆寺の次の帷子ノ辻駅で北野線に乗り換えて二つ目の鳴滝駅から宇多野駅にかけて桜の時期に見ることができる桜のトンネルなどがこのエリアの見どころです。
主なスポット
- 寺社
- 金閣寺(世界遺産)・わら天神・龍安寺・仁和寺・法金剛院・妙心寺(退蔵院・大心院・桂春院・東林院)・等持院・蓮華寺・広隆寺・蚕の社
- その他
- 立命館大学衣笠キャンパス・東映太秦映画村・鳴滝(桜のトンネル)
- ショッピング
アクセス
- 京都駅から市バス「金閣寺前」まで35分~45分
- 京福電鉄北野線「御室仁和寺」「妙心寺」「龍安寺道」
- JR嵯峨野・山陰本線「花園」
- 京福電鉄嵐山線(嵐電)「太秦広隆寺」
- JR嵯峨野・山陰本線「花園」または「太秦」