馬酔木とは?
葉を食べた馬が酔う木、スズランのようなつぼ型の花の形が特徴
DATA
学名は「Peris Japonica」、英名は「Japanese Andromeda」。
ツツジ科アセビ属の常緑低木。
早春3月上旬から4月中旬にかけて咲く、枝先に1cm弱の白色または桃色の壺形の花をつけ、花穂を垂らす姿はスズランのよう。
日本原産で本州の東北より南と四国、九州に自生。
樹高は3m前後、山地に自生するものは6mほどになる場合も。
名前の由来
「馬酔木」の名の由来は枝葉にアセボトキシンという有毒成分を持ち、馬が食べると神経が麻痺し酔ったようにふらつくことから、「アシジヒ(足癈)」「アシビ(遊び)」と呼ばれ、それが次第に変化したなど諸説あり。
「アシビ」などの別名を持ち古くは「アシビ」が一般的な呼び方だった。
また学名のピエリスはギリシャ神話の詩の女神にちなんだ名前。
利用・用途
低山に自生するほか、庭木や盆栽、鉢植えとして育てられることも。
古くから春の訪れを告げる花として「万葉集」にもいくつかの歌が詠まれている「万葉の花」。
葉の有毒成分を利用し、かつては葉を煎じて殺虫剤として利用していたという。