概要
嵐山や松尾、そして桂の更に南側にある洛西最南部のエリア。京都市の西京区の南西と向日市、長岡京市、乙訓郡大山崎町がこのエリアに入っています。長岡京は平安京に都が移される前の784年から10年ぐらい都が置かれていた場所です。
アクセスは河原町から阪急京都本線が桂を通って東向日、長岡天神、山崎と続きますが、京都駅からもJR東海道本線京都線が桂近辺を通って向日町、長岡京、大山崎と阪急と並行するように通っているので、どちらを使っても問題ありません。
東向日・向日町の西には西山連峰の中腹に善峯寺・大原野神社・勝持寺などの寺社がそびえています。どの寺社もアクセスは駅からタクシーかバスを使うしかありませんが、東向日駅から6・7キロぐらいの距離のため歩いていくことも不可能ではありません。
善峯寺は平安時代に創建され白河天皇生誕の地で朝廷の信仰を受けてきたお寺で、西国三十三ヵ所観音霊場の札所の一つ。数多くの堂宇が険しい山の斜面に建てられているため、境内からは京都市の街並みや比叡山を見渡すことができる壮大な景観が広がるほか、天然記念物の遊龍の松を筆頭に様々な植物が生育し春の枝垂れ桜やツツジやサツキ、そしてアジサイ、秋には紅葉の名所として人気を集めます。
また勝持寺は平安末期に活躍した元は武士で出家後歌人として名を馳せた西行法師ゆかりの寺で桜の名所として有名で、大原野神社は長岡京遷都の際に都の守護として建てられた神社で桜や水連、そして紅葉の名所として知られています。
一方長岡天神・長岡京駅からは駅から歩いてすぐの所に学問の神様・菅原道真を祀る長岡天満宮があり、隣接する水上橋が名物の八条ヶ池の周囲や正面大鳥居をくぐってすぐの中堤を中心に春にはキリシマツツジが見事な赤い色を咲かせます。
更に北に足を伸ばせば弘法大師空海ゆかりのお寺で4月から5月にかけて2000株ともいわれる牡丹の花が見事に咲く乙訓寺や、法然上人御本廟があり秋には紅葉の名所にもなる光明寺といったお寺に参拝することが可能です。
山崎・大山崎駅のある乙訓群大山崎町は京都府内で最も小さい町で西側は大阪府と隣接しています。戦国時代に本能寺の変の直後に明智光秀と羽柴秀吉が戦った山崎の戦いの舞台となった天王山もこの地にあります。
桂川と宇治川、木津川の三川が合流し淀川となるポイントのため古くから交通の要衝として栄え、南の八幡市との境にある淀川河川公園の背割堤地区は散歩やピクニック、ジョギングやレジャーなど市民の憩いの場になっていますが、桜の名所としても有名で春先には全長1.4kmの堤防に約250本の桜並木のトンネルが続きます。
主なスポット
- 寺社
- 長岡天満宮・乙訓寺・善峯寺・光明寺・勝持寺・大原野神社、向日神社
- その他
- 八条ヶ池・妙喜庵・天王山・アサヒビール大山崎山荘美術館・淀川河川公園背割堤地区・キリン京都ビアパーク
- ショッピング
アクセス
- 阪急京都本線「東向日」「長岡天神」「山崎」各駅で降車
- JR東海道本線・京都線「向日町」「長岡京」「大山崎」各駅で降車