京都府長岡京市友岡四丁目、京都市の南西、長岡京市と乙訓郡大山崎町の境界付近の京都縦貫自動車道との交差地点に設置された阪急京都本線の駅で、2020年現在で阪急電鉄全線で最も新しい駅。駅スタンプは「山崎合戦」。
2013年(平成25年)12月21日に長岡天神駅と大山崎駅の間に開業され、駅名の正式決定前は「南長岡京市駅」という仮称が使われていたといいます。
2面2線の相対式ホームを有する地上駅で、駅舎は和風を基調にしながらも現代風にアレンジした「和モダン」を基本コンセプトとして建設されたといい、改札口は東西に2か所設けられていて、互いのホームは線路の高架下を通る通路で連絡されています。
そして駅の東口には「阪急西山天王山」バス停のロータリーがあり、阪急バスと京阪バスが乗り入れ、長岡京・向日・大山崎の西山各所や京都競馬場へのアクセスに便利な淀競馬場線などのバス路線との接続駅となっているほか、また駅に隣接する形で京都府の北部の宮津市から乙訓郡大山崎町までを結ぶ京都縦貫自動車道の長岡京ICに設けられた「長岡京バスストップ」があり、東口とエレベーターで直結され、当駅を中心に広域的なネットワークが構築されています。
また駅の周辺は広範囲にわたって住宅街が続いており地域住民の交通手段としての役割も果たしていますが、その他にも西山でも有名ないくつかのスポットの最寄駅としても利用されています。
まず東口の調子八角交差点から東に伸びるサントリー通りを進んだ先には「サントリービール京都ビール工場」があり、次に駅から西へ伸びる府道204号奥海印寺納所線を進んだ先には「小倉神社」が鎮座するほか、境内にある登山道入口からは北側の登山ルートを使って「天王山」の山頂へと登ることができ、これが駅名の由来にもなっています(ただし天王山へは次の阪急大山崎駅やJR山崎駅から南側の登山ルートを使って登る方がよく知られている)。
更に、駅の北側で交差する京都縦貫自動車道とその下を通る府道478号に沿って南へと進むと、大山崎JCTの手前に「天王山夢ほたる公園」および園内には本能寺の変の直後に羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と明智光秀が天下分け目の「山崎の戦い」の激戦繰り広げた「山崎古戦場跡」があるほか、反対に北西側に進んでいくと、途中で分岐する府道79号(柳谷道)を進んだ先には弘法大師ゆかりの寺院で眼病平癒の御利益で知られるほか紫陽花(アジサイ)や紅葉の名所としても知られる「柳谷観音(楊谷寺)」があり、縁日の毎月17日などには当駅からシャトルバスも運行されています。