概要
東福寺・稲荷エリアの南にあるエリアで、エリアの中央にはJR桃山駅・近鉄桃山御陵駅・京阪伏見桃山駅と主要な鉄道の駅が揃いアクセスは抜群です。駅のすぐそばには伏見の産土神で境内に沸く御香水が名水百選にも指定されている御香宮神社があります。
またエリアの南にある京阪中書島駅からは宇治線が出ているので、伏見・桃山エリアは東福寺や伏見稲荷大社や宇治とセットで回ると効率が良くオススメの散策コースといえるでしょう。
まずエリアの東側は豊臣秀吉ゆかりの伏見桃山城があった場所です。戦国時代に天下人となった豊臣秀吉はこの地の駅を挟んで東に伏見城を建て政務と執りこの地で病没しています。
その後秀吉が没すると秀吉の遺言で後を継いだ豊臣秀頼は大坂城へ移り、代わって五大老筆頭の徳川家康がこの地に入りますが、関ヶ原の戦いが起きると西軍に攻められて落城。留守を預かっていた家康の家臣・鳥居元忠をはじめとする家臣は皆自刃し建物も焼失したといいます。
その後家康の手でいったんは再建されたもののその没後の1619年に廃城となり、建物は部分的に二条城などの別の城に移築されて城跡には桃の木が植えられたことからこの場所は桃山と呼ばれるようになったとそうで、そんな所から豊臣秀吉の時代は安土城を拠点とした織田信長の時代と合わせて安土桃山時代と呼ばれているのは周知の通りです。
伏見城があった場所には本丸付近に明治天皇の陵墓(伏見桃山陵)が作られたほか、その北側には1964年から2003年までの間は伏見城の模擬天守を持つ伏見桃山城キャッスルランドという遊園地がありましたが、現在は模擬天守を残す形で伏見桃山城運動公園として再整備されています。
一方駅の西側は幕末の志士・坂本龍馬ゆかりの地になっていて、大手筋通に大手筋商店街が西へ向けて続きそれにぶつかるような形で南北に龍馬通商店街があり、その龍馬商店街の南側には寺田屋事件の舞台となり龍馬が京都滞在の際に定宿にしていた寺田屋があります。
また酒の町としても有名なこの伏見には月桂冠や黄桜の資料館などもあるので酒好きの方にはオススメです。
エリアの北側は深草と呼ばれる地域で、深草の産土神で勝運を祈る競馬ファン御用達の必勝祈願の神社で6月から7月にかけてはあじさいの名所としても有名な藤森神社や、豊臣秀吉ゆかりのお寺で桜の隠れた名所としても知られる墨染寺などがあります。
主なスポット
- 寺社
- 御香宮神社・乃木神社・長建寺
- その他
- 伏見桃山城・明治天皇陵・桓武天皇柏原陵・月桂冠大倉記念館・寺田屋・おやかまっさん・キザクラカッパカントリー・伏見桃山城運動公園
- ショッピング
- 大手筋商店街・龍馬通商店街
アクセス
- 京都駅からJR奈良線「桃山」
- 祇園四条から京阪本線「丹波橋」「伏見桃山」「中書島」
- 竹田から近鉄京都線「丹波橋」「桃山御陵前」