開山忌・御忌 京都の伝統行事

開山忌・御忌 (Kaisanki Gyoki)

 

 

イベント名 エリア スポット名 ポイント
西本願寺(本願寺) 御正忌報恩講 京都駅 西本願寺
(本願寺)
「報恩講(ほうおんこう)」とは、宗祖・親鸞聖人の祥月(しょうつき)命日にあたる11月28日の前後につとめる法要で、浄土真宗信者が1年間で最も重要視する最大の年中行事
西本願寺の「御正忌報恩講」は親鸞の命日である旧暦の弘長2年11月28日が現在の暦で1263年1月16日にあたることから、毎年1月9日から16日まで勤められている
期間中は全国から僧侶・門信徒が多数参拝するほか、北境内地休憩施設や白洲休憩施設などでは様々な行事やイベントも開催される
西本願寺(本願寺) 如月忌 京都駅 西本願寺
(本願寺)
九条武子(くじょうたけこ 1887-1928)は西本願寺第21世・明如(大谷光尊)の次女で、柳原白蓮らと共に「大正三美人」とも称された人物
西本願寺仏教婦人会の創設に携わり、関東大震災の被災者支援を機に医療や福祉活動を続け、東京都江東区にある「あそか病院」の基礎を築いた
また1910年(明治43年)に運営をはじめた「京都高等女学校」を母体に1920年には仏教精神に基づく「京都女子専門学校(現在の都女子大学)」を設立し、京都女子大学(京女)の創設者の一人となっている
多くの業績を残したその遺徳を偲んで命日である2月7日に法要が営まれ、西本願寺の本堂は数多くの女性たちで埋め尽くされる
東寺(教王護国寺) 正御影供 京都駅 東寺
(教王護国寺)
10:00~。「御影供」は弘法大師空海が入定された21日は真言宗における縁日にあたり、その毎月21日に行われている弘法大師空海の報恩に感謝する法要。
同21日には境内にて「弘法市(弘法さん)」も開催される。
「御影供」のうち、空海が入定した旧暦の3月21日、新暦の4月21日に行われるものを「正御影供」という
本能寺 信長公忌 三条寺町・四条河原町 本能寺 織田信長の命日法要および本能寺の変の戦歿者供養
法要に引き続き音楽演奏などのイベントも開催
相国寺 開山毎歳忌 京都御所 相国寺 相国寺の開山である夢窓疎石の忌日(命日)に行われる法要で、相国寺の行事の中で最も大きな行事の一つ
法堂の須弥壇の中央に夢窓国師の慈像を安置し供物が供えられる
10/20に「宿忌(しゅくき)」の法要、10/21に「半斎(はんさい)」の法要(「献粥諷経(けんしゅくふぎん)」および供物を供える「奠供(てんぐ)」)
両日ともに楞厳呪(りょうごんしゅ)を読誦し行導(お練)を行う
護王神社 護王大祭 京都御所 護王神社 4月4日は旧暦で和気清麻呂の命日
北野天満宮 梅花祭 北野・西陣 北野天満宮 2月25日は祭神・菅原道真の命日にあたり、梅の花をこよなく愛したその遺徳を偲んで梅花を添えた神饌を供える神事で、900年の歴史を持つという
合わせて三光門前広場では「野点大茶湯」が開催され、上七軒の芸舞妓たちの奉仕による野点の接待が華やかに行われる
境内では約50種1500本の梅が見頃を迎えて梅苑が公開されているほか、天神さんの日にも重なり宝物殿の公開もあることから、終日大勢の参拝客で賑わう
晴明神社 嵯峨墓所祭 北野・西陣 晴明神社 安倍晴明の命日
知恩院 御忌大会 祇園・東山 知恩院 法然上人の命日に行われる忌日法要で、知恩院で一番規模が大きくかつ重要な行事
法然上人入滅後、その忌日に上人の門弟たちが修した「知恩講」に由来しているという
4/18の午後より4/25の午前中までの8日間、日中・逮夜の各法要が勤められるほか、期間中には様々な行事や催しも開催される
祇園甲部歌舞練場(都をどり) 大石忌 祇園・東山 祇園甲部歌舞練場
(都をどり)
「忠臣蔵」で有名な大石内蔵助が切腹した命日である3月20日(旧暦2月4日)に祇園有数のお茶屋「一力亭」で店の馴染みの客を招待して行われる
店内には大石愛用の三味線「初音」などの遺品や遺書、四十七士の像などがあり、当日は四十七士像の前にてお参りをするほか、京舞井上流・井上八千代家元による「深き心」、祇園甲部の芸舞妓3名による地唄「宿の栄」の舞が披露される
芸妓・舞妓さんたちにより討ち入りそばや大石の家紋「二つ巴紋」の巴饅の付いた抹茶の接待も
八坂塔(法観寺) 義仲忌 祇園・東山 八坂塔
(法観寺)
平安末期に活躍した源義仲(みなもとのよしなか)を偲び、その命日である1月20日(旧暦3月10日)には義仲や松尾芭蕉の墓があることで知られる滋賀県大津市の義仲寺や法観寺にて法要が行われる
当日は境内が無料開放され、自由に入ることができる
清水寺 開山忌 祇園・東山 清水寺 清水寺の開山・延鎮と大本願・坂上田村麻呂の年忌法要
大茶碗による茶礼を招待制で行う
高台寺 燈明会 祇園・東山 高台寺 8月1日から豊臣秀吉の命日である8月18日にかけて開催される
参道には「燈明會」と書かれた800~900もの提灯が灯され、開山堂や庭園が幻想的にライトアップされるほか、プロジェクションマッピングなども行われ、境内は幽玄な雰囲気に包まれる
同じ時期に開催されている「百鬼夜行展」にちなみ、台所坂を上がった門の所には百鬼夜行の「お化け提灯」も吊り下げられ、参拝者を出迎える
高台寺 北政所茶会 祇園・東山 高台寺 北政所の遺徳を偲び、命日の旧暦9月6日に合わせ、月命日の毎年10月6日に開かれている茶会
献茶式およびお茶会が催され、当日は表・裏・煎茶・太夫席・陣中席の5つの茶席と点心席を1日かけて楽しむことができる
また高台寺には島原の名妓として知られる2代目吉野太夫ゆかりの吉野窓のある茶室「遺芳庵」がある縁で、島原太夫による「太夫道中」やお点前の披露も行われる
京都霊山護国神社 松菊祭 祇園・東山 京都霊山護国神社 桂小五郎 命日祭
京都霊山護国神社 龍馬祭 祇園・東山 京都霊山護国神社 坂本龍馬 命日祭
平安神宮 孝明天皇祭 岡崎・吉田・鹿ケ谷 平安神宮 祭神である第121代・孝明天皇の命日に当たり、治世の間の聖徳を偲んで祭儀を斎行
巫女による「平安の舞」の奉納も
10:00
平安神宮 桓武天皇祭 岡崎・吉田・鹿ケ谷 平安神宮 祭神である第50代・桓武天皇の命日に当たり、治世の間の偉業を偲んで祭儀を斎行
10:00
南禅寺 開山忌 岡崎・吉田・鹿ケ谷 南禅寺 開山である無関普門(大明国師)の忌日(命日)に行われる法要
茶道の宗偏流(そうへんりゅう)家元による献茶
三十三間堂(蓮華王院) 開山忌 東山七条 三十三間堂
(蓮華王院)
三十三間堂の開山である後白河上皇の命日に行われる法要
生前の姿を写したとされる「御影」を祀り、仏教音楽「声明(しょうみょう)」をふんだんに盛り込んだ「曼荼羅供(まんだらく)」と呼ばれる法会が行なわれる
9:00
豊国神社 例祭 東山七条 豊国神社 9月18日(旧暦8月18日)は祭神・豊臣秀吉の命日
天龍寺 開山毎歳忌 嵐山・嵯峨野 天龍寺 天龍寺の開山・夢窓疎石(夢窓国師)の遺徳を偲ぶ法要。
献茶式も合わせて執り行われる。
「毎歳(まいさい)」とは読んで字のごとく毎年という意味。
妙心寺 花園法皇忌 衣笠・御室・花園・太秦 妙心寺 妙心寺の開基である第95代天皇・花園法皇の遺徳を偲んで執り行われる
宿忌・半斎は法堂、献粥は玉鳳院にて(非公開)
また花園法皇を祀る玉鳳院にて、藪内家燕庵家元による献茶式も開催され、副席として山内塔頭・大雄院でも茶席が設けらられる(9:00~15:00)
毎年10月後半より本席・副席・お斎を全て巡ることができる茶券が一般販売される
妙心寺 開山忌 衣笠・御室・花園・太秦 妙心寺 1360年延文5年12月12日に亡くなった開山の関山慧玄(無相大師)の遺徳を偲んで盛大に行われる
前日の12/11より「宿忌(しゅくき)」の法要、12/12の朝に「献粥(けんしゅく)」の法要、昼に「半斎(はんさい)」の法要
法堂にて宿忌・半斎の法要が行われるため、通常の拝観は休止だが、堂の南側の扉が開放されるため、一般参拝者も開山忌の荘厳とした雰囲気を味わうことができる
醍醐寺 国宝・五重塔御開扉法要・醍醐市 山科・醍醐 醍醐寺 醍醐天皇の月命日である毎月29日に国宝の五重塔内部で2回の法要が行われるほか、参道にて地球温暖化防止、CO2削減に寄与するフリーマーケットを開催
出展参加費の一部は世界遺産の修理及び社会福祉事業に寄付される
先着200名に薬膳粥も振舞われる
平等院 関白忌 宇治 平等院 「宇治関白」として知られる平等院の開基・藤原頼道(ふじわらのよりみち 992-1074)の忌日(命日)である旧暦2月2日にその遺徳を偲んで行われる法要で、宇治に春を呼び込む行事として知られる
昭和の大修理後の1958年(昭和33年)に復活して以来、ほぼ毎年続けられており、法要は鳳凰堂内で行われることから、当日の午前中は鳳凰堂の内部拝観が休止となる
平等院 頼政忌 宇治 平等院 源頼政(みなもとのよりまさ 1104-80)は平安末期の武将で、武勇に優れ2度の鵺(ぬえ)退治で知られる「平家物語」にも登場する人物
その墓所は平等院の塔頭・最勝院(さいしょういん)にあり、忌日(命日)である5月26日に法要が行われる 当日は普段閉じられている観音堂が公開され、観音堂内と頼政最期の場所と伝わる扇の芝の前でも念仏が唱えられ頼政の供養が行われる
石清水八幡宮 エジソン碑前祭 八幡 石清水八幡宮 エジソンの命日にあたる10/18に境内にあるエジソン記念碑前にて発明王エジソンの遺徳を偲び行われる。
日米両国の国歌を奉奏し国旗を掲揚するほか、カーネーションの花輪も捧げられる。
大徳寺 利休忌 紫野・鷹ヶ峯 大徳寺 1591年(天正19年)の旧暦2月28日に豊臣秀吉に切腹を命じられ71歳の生涯を閉じた千利休の忌日(命日)に行われる法要
表千家・裏千家でもそれぞれ3/27・3/28に利休像を掲げ追善茶会を行う
ちなみに墓地は塔頭の聚光院内にある
大徳寺 開山忌 紫野・鷹ヶ峯 大徳寺 開山である宗峰妙超(大燈国師)の忌日(命日)に行われる法要で、「大燈国師忌」「大燈忌」として俳句の季語にも取り上げられている
10:00より法堂にて開山忌法要、ならびに毎年表千家、裏千家、武者小路千家の持ち回りにて三千家家元の奉仕による「献茶式」が執り行われる
添釜として聚光院に拝復席、瑞峯院に副席、総見院にそば席も設けられて参列者に呈される
酬恩庵一休寺 開山忌 京田辺 酬恩庵一休寺 一休宗純の命日

TOPへ