概要
京都市北区上賀茂から北へ12~13kmに位置する山間集落で古代より林業が盛んな地域。
面積19.5平方kmで北区の1/5を占める
京都市北区の最高峰、896mの桟敷ケ岳に源を発する鴨川(賀茂川)源流域(雲ケ畑川)で水源地
若狭国へ至るかつての鯖街道の経由地で、古来より京都と丹波国を結ぶ交通の要所だった。
地名の由来は諸説あるが、その昔岩屋山に薬王菩薩が現れ病人を救うために東西の山々に薬草を植えたところ、その花は四季に咲き、匂いは四方に薫じ、山上はあたかも紫雲の棚引くようであったとの伝説に基づくというのが有力な説。
平安時代以前より出雲、小野、鴨氏などが村を開拓し、惟喬親王を供奉する高橋氏、秦氏が村に定住したのが生い立ち。 平安時代から大内裏修理職領、江戸時代には仙洞御所領となるなど近世まで朝廷との結びつきが強固 平安京造営に際し木材を使用 端午の節句の菖蒲役 薪炭や鮎などを朝廷に献上する供御人の活動地
平安前期権力者の圧力で皇位継承から遠ざけられた惟喬親王の隠棲地としても有名
岩屋不動の名で知られシャクナゲの群生地として有名な志明院や小野篁や惟喬親王にまつわる福蔵院や高雲寺、惟喬社などが見所
毎年8月24日には京都市指定の無形民俗文化財に指定されている「松上げ」の炎が夜空を照らす
特別天然記念物指定のオオサンショウオが棲息し、大山椒魚まんじゅうの販売を開始
主なスポット
- 寺社
- 志明院、高雲寺、惟喬神社
- その他
- 桟敷ヶ岳
アクセス
- 京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅より雲ケ畑バスもくもく号で25~30分