隨心院(随心院)

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隨心院(随心院)

はねずの梅とはねず踊りで知られる小野小町ゆかりの寺

真言宗善通寺派大本山。991年仁海が創建し九条二条両摂家も入寺する門跡寺院に。応仁の乱で焼失後1599年再建。 小野氏が本拠とし晩年の姿を写した卒塔婆小町座像や化粧井戸、文張地蔵、文塚などが残る小野小町ゆかりの寺でミス小町コンテストも開催。 薄紅色が印象的な梅の名所で3月末にはねず踊りも

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隨心院(随心院)とは?(基本データ)

名前
隨心院(随心院)(ずいしんいん)
エリア
山科・醍醐
ジャンル

寺社 史跡 山茱萸 石楠花 霧島躑躅 名水 縁結び 真言十八本山 写経体験 縁日・市

建立・設立
991年(正暦2年)、「牛皮山 曼陀羅寺」として創建
5世増俊のとき曼荼羅寺の子房として「隨心院」を建立
1229年(寛喜元年)、7世親厳のとき後堀河天皇より門跡の宣旨を賜り「隨心院門跡」に
1467~77年(応仁元年~文明9年)の応仁の乱で焼失
1599年(慶長4年)、九条家出身の24世増孝のとき曼陀羅寺の故地に本堂を再建
1931年(昭和6年)、小野派を改称し善通寺派に
1973年(昭和48年)、「はねず踊り」開始
2003年(平成15年)、「ミス小町コンテスト」開始
創始者
[開基] 仁海(真言宗小野流の祖で弘法大師より8代目の弟子)
[中興開山] 増俊(九条家出身)
宗派
真言宗善通寺派大本山
山号
牛皮山(ぎゅうひざん)
本尊
如意輪観音
寺紋
九条藤
札所等
真言宗十八本山11番
アクセス
  • 京都市営地下鉄東西線「小野」駅下車 1番出口より南東へ徒歩約5分
  • 京阪バス「隨心院」(2・22A・24A・86・86B系統)下車すぐ
  • 醍醐駅より醍醐コミュニティバス「隋心院前」(4号路線)下車すぐ
  • 名神高速道路「京都東IC」より約15分
駐車場
40台 無料
大型駐車可能
拝観料
境内自由
■本堂拝観
├大人 400円
├中学生 300円
└小人 無料
■小野梅園(3/1~31)入園料
├大人 400円
├中学生 300円
└小人 無料
■はねず踊り(3/30)
├大人 1,000円
└中学生 800円
お休み
無休(行事等で拝観停止の場合あり)
拝観時間
9:00~16:30
住所
〒601-1317
京都府京都市山科区小野御霊町35
電話
075-571-0025
FAX
075-572-3690
公式サイト
小野小町ゆかりの門跡寺院 隨心院
随心院 Twitter
隨心院 Facebook
隨心院 Instagram
隨心院・小町手づくり市

隨心院(随心院)の地図

隨心院(随心院)のみどころ (Point in Check)

京都市山科区小野にある寺院で、真言宗善通寺派の大本山。

この点、善通寺(ぜんつうじ)は真言宗の宗祖である弘法大師空海の生誕地・香川県善通寺市に建ち、和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に「弘法大師三大霊場」の一つに数えられる寺院です。

元々は真言宗小野派でしたが、1931年(昭和6年)に善通寺派と改称の後、1941年(昭和16年)に善通寺が総本山に昇格。
隨心院は同派大本山と位置づけられ、善通寺より一宗一派を管理する管長、隨心院より学問上の指導者にあたる能化がそれぞれ選ばれています。

元々は小野流の開祖として知られ、弘法大師空海より8代目の弟子にあたる仁海(にんがい)が平安中期の991年(正暦2年)に創建した「牛皮山曼荼羅寺(ぎゅうひさんまんだらじ)」が起源。
そして第5世・増俊の代に曼荼羅寺の子房(塔頭)として建立されたのが「隨心院」でした。

その後鎌倉時代に入った1229年(寛喜元年)、東寺長者や東大寺別当も務めた第7世・親厳(1151-1236)の代の時に、後堀河天皇より皇族や摂家出身者が住持として入寺するいわゆる「門跡」の宣旨を賜り、以来「隨心院門跡」と称するようになり、以後一条家、二条家、九条家などの出身者が多く入寺することとなります。

「承久の乱」や「応仁の乱」などの兵火により焼失し、一時は各地を転々する時期もありましたが、桃山時代の1599年(慶長4年)、九条家出身の第24世・増孝の代に、曼陀羅寺の故地に本堂が再建されると、その後は九条・二条両摂家より門跡が入山し、両摂家の由緒をもって寄進・再建がなされたといいます。

本堂には本尊・如意輪観音像のほか、平安後期の仏師・定朝作の阿弥陀如来像(重文)を安置。
また本堂の前庭も有名で、美しい苔が一面に広がり「洛巽の苔寺」と称されています。

その他にも総門や築地塀や門から続く長い参道などには現代とはかけ離れた風景が残されており、時代劇のロケ地としてよく使用されているといいます。

そして梅の名所として有名で、境内にある名勝・小野梅園(おのばいえん)では、淡い薄紅色を意味する「唐棣(はねず)色」をした遅咲きの「八重紅梅」など約200本の梅の花を楽しむことができます。

また隨心院は「小野小町ゆかりの寺」としても有名です。

これは現在寺の位置する小野地区が、遣隋使となった小野妹子(おののいもこ)や、その子孫でこの世とあの世を行き来し閻魔大王の下で裁判の補佐をしていたという伝説を持つ小野篁(おののたかむら)、そして篁の孫で書家として知られる小野道風(おののとうふう)などの偉人を輩出した由緒ある家柄である小野氏の根拠地とされた土地であること。

そして平安前期の女流歌人で、世界三大美女にも挙げられるなど絶世の美女と称された小野小町(おののこまち)もその小野一族の出身であり、彼女の実家がこの地にあり、晩年にはこの地を隠棲の場所と定め余生を過ごしたといわれていることにちなんでいます。

そのため境内には、化粧をする際に使った「化粧の井戸」や小町の晩年の姿を写したとされる「卒塔婆小町座像(そとばこまちざぞう)」や、男性から送られた恋文が埋まっているという「文塚(ふみづか)」、そして小町に寄せられた文を下張りにして作られ、縁結びにご利益があるという「文張地蔵(ふみはりじぞう)立像」など、小野小町にゆかりのある史跡がいくつか残されています。

そして深草少将が小野小町を慕い99日通いつめ、あと1日を残して命を落としてしまうという「深草少将(ふかくさのしょうしょう)の百夜(ももよ)通い」の伝説も有名で、毎年3月最終日曜に開催される「はねず踊り」は二人の恋物語を題材とした踊りが、美しいはねず色の衣裳と花笠を身に着けた少女達により披露され、人気を集めています。

また近年は女性たちが内面の美を競う「ミス小野小町コンテスト」も開催され、大きな注目を浴びています。

最後に寺名について、「隨心院」が正確な漢字ですが、「随」は「隨」の略字であることから「随心院」というのも間違いではないようです。
また似た文字で「遣隋使」で知られる中国の王朝「隋」の文字もありますが、こちらも本来は「隨」であったものが宋代以降にしんにょうを無くして「隋」の字が用いられるようになったとされていることから、「隋心院」とするのもあながち間違いとは言えないようですが、一般的には使用されていないようです。

隨心院(随心院)の施設案内

 

参道・梅園

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    総門

     

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    石標

     

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    参道

     

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    薬医門

     

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    梅園入口

     

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    小野梅園

     

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    茶席

     

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    参道

     

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    小町化粧井戸

     

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    竹林(小野小町邸宅跡)

     

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    南門

     

本堂・書院

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    長屋門

     

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    小町歌碑

     

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    庫裡

     

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    拝観入口

     

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    居間

     

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    表玄関

     

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    表書院

     

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    奥書院

     

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    能之間

     

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    本堂

     

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    本堂前庭(洛巽の苔寺)

     

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    心字池

     

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    経蔵

     

駐車場・大乗院

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    駐車場入口

     

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    駐車場

     

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    お手洗

     

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    拝観入口

     

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    参道

     

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    密巖院墓苑

     

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    墓所入口

     

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    参道

     

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    隨流講傅所・霊園事務所

    隨心院流小野講傳所

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    参道

     

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    大乗院

     

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    修行大師像

     

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    延命地蔵尊

     

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    椿

     

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小町庭苑・清滝権現堂

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    小町庭苑入口

     

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    仁海僧正供養塔

     

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    カヤの木

     

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    土塀の道

     

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    観世音菩薩

     

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    小町庭苑

     

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    金堂跡宝篋印塔

     

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    小町文塚

     

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    御輿塚

     

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    小町塚

     

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    侍女の塚

     

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    道標

     

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    参道

     

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    清滝権現堂

     

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    小町庭苑入口

     

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    参道

     

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    鳥居

     

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    出入口

     

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    参道入口

     

関連

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    化粧橋

     

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    西浦の小町榧

     

周辺

隨心院(随心院)の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/1

清瀧権現社 法要

 

1/1~1/3

修正会

 

1/13

金光明経読誦会

 

2/22

常楽会

 

2/23

春季 彼岸会

 

3月中

観梅祭(小野梅園開園)

 

3月最終土曜

はねず踊り奉納舞

 

3月最終日曜

はねず踊り

 

5/16

開山忌

 

8/16

お盆 施餓鬼会

 

9/17

放生会

 

9/19

秋季彼岸会

 

10/21~10/23

広樹展

小品盆栽京都支部 広樹園主催

10/24

土砂加持法会

 

11月中~12月上

秋期夜間特別拝観

 

11月中~12月初

小町祭(こまちまつり)

初日に「小町祭開白法会」、最終日に「小町忌」の法要
紅葉の見頃の時期に合わせて夜間特別拝観も行われライトアップが楽しめる
また世界三大美人の一人にも数えられ、隨心院にも縁の深い小野小町を顕彰し、隨心院=小野小町が認知されるようにと企画され、美人ではなく「美心(びじん)」を基準に審査が行われるという「隨心院ミス小野小町選考会」も開催される

12月初頃

小町忌

 

月並行事

毎月1日・5日

清瀧権現社月並法会

 
 

毎月17日

写経・写仏奉納法会

 
 

随時受付

写経・写仏

 
 

毎月第1日曜

小町手づくり市

4月と8月は開催なし
[公式]

花ごよみ

 

梅(ウメ)

小野小町ゆかりの寺院、境内の広大な名勝・小野梅園にはねずの梅など200本
3/1~3/31まで「観梅会」を開催し梅園を公開、3月最終日曜日には「はねず踊りと今様」(「はねず」とは薄紅色のこと)

 

馬酔木(アセビ)

 
 

 

山茱萸(サンシュユ)

 
 

 

桜(サクラ)

 
 

 

石楠花(シャクナゲ)

隨心院庭園の随所で白や薄紅、赤の花を見ることができる

 

霧島躑躅(キリシマツツジ)

深草少将と小野小町の物語で有名
書院から本堂へ向かう途中にある庭園内に咲く霧島つつじの深紅と周囲の苔の緑のコントラストが絶妙

 

紅葉(こうよう)

 
 

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