「京都十二薬師霊場会」とは
京都では平安時代から薬師詣りが盛んに行われ、これが次第に特に信仰を集める12の霊場を巡拝する12か寺巡りとして定着。
江戸時代には「薬師十二所参り」「都十二薬師」「洛陽十二薬師」などと呼ばれ、時代により霊場の呼び名や札所も変更されたが、天明の頃には現在の十二か寺に落ち着いた。
霊場会としては、約80年の中断の後、2012年(平成24年)5月12日に「京都十二薬師霊場会(きょうとじゅうにやくしれいじょうかい)」として新たに復興された。
京都では平安時代から薬師詣りが盛んに行われ、これが次第に特に信仰を集める12の霊場を巡拝する12か寺巡りとして定着。
江戸時代には「薬師十二所参り」「都十二薬師」「洛陽十二薬師」などと呼ばれ、時代により霊場の呼び名や札所も変更されたが、天明の頃には現在の十二か寺に落ち着いた。
霊場会としては、約80年の中断の後、2012年(平成24年)5月12日に「京都十二薬師霊場会(きょうとじゅうにやくしれいじょうかい)」として新たに復興された。
公式納経帖での巡礼者に限り12か寺すべての霊場を参拝すると「成満之証」を発行
何回も参拝した人に向け「先達制度」も設けてられている(薬師様のことや各寺院の由緒を説明したり道案内などができる指導者で「成満之証」の枚数に応じて補任される)
納経帖1200円
朱印300円
朱印の受付時間は10時から16時まで
東寺、壬生寺のみ、朱印料の他に拝観料が必要
霊場会寺務所:平等寺内
寺社名 | エリア | 薬師名 | ポイント | ||
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第一番 | 平等寺 | 京都駅 | 因幡薬師 | 創建当初の御本尊で度重なる火災の被害に遭いながらもその度に町衆の力により難を逃れてきた 頭には緩衝用の頭巾を被っておられる事でも有名 |
|
第二番 | 東寺 (教王護国寺) |
京都駅 | 金剛薬師 | ||
第三番 | 水薬師寺 | 京都駅 | 水薬師 | 七条御前 梅小路公園西 | |
第四番 | 壬生寺 | 二条城 | 歯薬師 | ||
第五番 | 地福寺 | 北野・西陣 | 日限薬師 | 丸太町七本松 | |
第六番 | 福勝寺 (瓢箪寺) |
北野・西陣 | 峰薬師 | 出水通千本西入ル | |
第七番 | 雙林寺 | 祇園・東山 | 東山薬師 | 八坂大谷祖廟前 | |
第八番 | 大超寺 | 岩倉・宝ヶ池 | 鍬形薬師 | 岩倉花園町 | |
第九番 | 薬師院 | 二条城 | 不来乎(こぬか)薬師 | ||
第十番 | 大福寺 | 京都御所 | 菩提薬師 | 御所南 | |
第十一番 | 西光寺 | 三条寺町・四条河原町 | 寅薬師 | ||
第十二番 | 永福寺 | 三条寺町・四条河原町 | 蛸薬師 |
「薬師如来(やくしにょらい)」とは、薬や医療の力を持ち、医薬の仏として難病に悩む人々を救済し安楽を与えてくれる仏のことで、「お薬師さん」と呼ばれて古くより人々に親しまれてきた。
正式には「薬師瑠璃光如来」といい、仏界には西に極楽世界、東に浄瑠璃世界があるが、このうち東方を治めている。平安後期に摂関政治が行き詰まり天災や疫病が流行し浄土信仰が盛んになると西に阿弥陀如来の極楽浄土、日が昇る東に薬師如来の浄瑠璃世界という仏教世界観を表現した浄土式庭園が盛んに造られたという。
その見た目は大日如来以外の如来像と同様に装飾品は一切身に着けず、手のひらに薬壺(やっこ)を持つ姿が一般的で、脇侍として正面向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩を従えた「薬師三尊」形式が多く、さらにさらに眷属として十二神将を従えている場合もある。