圓通寺

圓通寺

比叡山の美しい借景で知られる後水尾上皇造営の庭園

元は後水尾上皇の山荘(幡枝離宮)で修学院離宮完成後近衛家に譲渡。1678年に霊元天皇の乳母・圓光院文英尼が開基となり臨済宗の禅寺に改め皇室の祈願所に。本尊の聖観世音菩薩は定朝作。 比叡山を借景とした枯山水庭園で有名で国の名勝にも指定。春のサツキ、秋の紅葉のほか四季折々の草花が楽しめる

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圓通寺とは?(基本データ)

名前
圓通寺(えんつうじ)
エリア
岩倉・宝ヶ池
ジャンル

寺社 名勝 紅葉 霧島躑躅 皐月

正式名
大悲山勅願所御幸御殿圓通院(だいひざんちょくがんしょみゆきごてんえんつういん)
建立・設立
1678年(延宝6年)、後水尾上皇の「幡枝御殿(幡枝離宮)」を臨済宗の禅寺に改める
1680年(延宝8年)、霊元天皇の勅願所に
創始者
[山荘] 後水尾上皇(幡枝離宮、幡枝小御所、幡枝茶園とも)
[開基] 圓光院殿瑞雲文英尼大師(文英尼)
[勧請開山] 景川宗隆(妙心寺第10世)
宗派
臨済宗妙心寺派
山号
大悲山(だいひざん)
本尊
聖観音(聖観世音菩薩像)
寺紋
 
札所等
京都洛北・森と水の会(岩倉・上高野エリア)
アクセス
  • 叡山電鉄鞍馬線「京都精華大前」駅下車 南へ徒歩20~25分
  • 京都市営地下鉄烏丸線「北山」駅下車 北へ徒歩約30分、車・タクシーで約5分
  • 京都市営バス「深泥池」(4号系統)下車 北へ徒歩約20分
  • 京都バス「円通寺道」(45・46系統)下車 西へ徒歩約10分
  • 京都バス「自動車教習所前」(45・46系統)下車 西へ徒歩約8分(1時間に1本)
駐車場
自家用車20台分 無料
拝観料
大人 500円
小中学生 300円
お休み
特別法要日
12月末に2日間(不定)
拝観時間
4~11月 10:00~16:30(受付16:00まで)
12~3月 10:00~16:00(受付15:30まで)
住所
〒606-0015
京都府京都市左京区岩倉幡枝町389
電話
075-781-1875
FAX
-
公式サイト
勅願所 圓通寺
圓通寺(京都) Twitter
圓通寺(京都) Instagram
圓通寺 京都洛北・森と水の会

圓通寺の地図

圓通寺のみどころ (Point in Check)

京都市左京区岩倉幡枝町にある臨済宗妙心寺派の寺院。
山号は大悲山、本尊は聖観音で、幡枝小御所、幡枝茶園とも呼ばれています。

元は江戸初期の1639年に造営され、1655年(明暦元年)から1659年(万治2年)にかけて修学院離宮(しゅがくいんりきゅう)が造営されるまで第108代・後水尾天皇(ごみずのおてんのう 1596-1680)の山荘「幡枝離宮(はたえだりきゅう)」であった場所でした。

その後、修学院離宮が完成すると後水尾上皇の念願であった禅院を開創する機運が高まり、1678年(延宝6年)に園基任(そのもととう)の娘で後水尾天皇の生母・中和門院(近衛前子)に侍女として仕え第112代・霊元天皇(れいげんてんのう 1654-1732)の乳母となった圓光院文英尼(ぶんえいに 1609-80)を開基、室町時代の臨済宗の僧で妙心寺10世の景川宗隆(けいせんそうりゅう 1425-1500)を勧請開山として寺に改めたのがはじまりです。

霊元天皇より大悲、円悲の宸翰(しんかん)を、後水尾天皇より「圓通」の勅額を下賜され、また霊元天皇は勅願所としてしばしば御幸したといい、皇室の祈願所として庇護され、皇室ゆかりの殿舎である御幸御殿には後水尾天皇以降の歴代皇族の御尊牌も祀られています。

境内には本堂(方丈)や客殿、観音堂などの伽藍が建ち並び、このうち本堂に安置されている本尊・聖観世音菩薩(しょうかんのんぼさつ)は定朝(じょうちょう)の作と伝えられています。

そして一番の見どころとされているのが客殿の東側にある比叡山を借景に取り入れた「円通寺庭園」で、約400坪の枯山水式の平庭で、一面を杉苔に覆われ、大小40個余りの石は後水尾上皇が自ら配したといわれ、その周囲には高さ約160cmの山茶花(サザンカ)など50種類の樹木を混ぜて作ったという生垣を直線的にめぐらし、更にその背後に杉や檜(ヒノキ)の木立を通して背景にある雄大な比叡山の眺望を取り入れた美しい景色が広がっています。

この点、上皇は最も12年間もの歳月をかけ比叡山の眺望に優れた地を求めて、この幡枝に山荘を設けたといわれていて、借景庭園を代表する名園として国の名勝にも指定。

また2007年(平成19年)には高層マンション建築などの都市開発で貴重な借景が破壊されないように保護するための「京都市眺望景観創生条例」が制定されていますが、圓通寺は同条例の対象地となっていて、周辺区域では建築にあたり高さだけでなく屋根の形式なども制限され、借景の保護が図られています。

庭園では春は皐月(サツキ)、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の風情を、客殿前に座って比叡山を眺めとともに静かにゆったりと楽しむことができます。

圓通寺の施設案内

 

境内

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    入口門

     

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    駐車場

     

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    参道

     

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    寺号標

    「霊元天皇勅願所 圓通寺」と刻まれている

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    山門(天寿洞)

    2015年(平成27年)に新たに建造

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    高浜虚子の句碑

    山門右側
    「柿落葉 踏みて たづねぬ 円通寺」

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    弁天堂

     

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    参道

     

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    鐘楼

     

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    庫裡

     

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    玄関・受付

     

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    潮音堂(観音堂)

    不空羂索観音を安置

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    方丈(本堂)

    本尊・聖観音菩薩を安置

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    客殿(御幸御殿)

    東福門院御所から移築されたもの

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    圓通寺庭園

    客殿の東側にある枯山水式の平庭で国の名勝に指定
    直線的な生垣の上に庭に植えられている杉やヒノキの巨木を通し、奥になだらかな稜線を描く比叡山の景色を取り込んだ借景庭園の名園
    客殿の柱を使った額縁庭園にもなっている

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    茶席

     

周辺

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