能に関するスポット
能は室町期に生まれ、能面と呼ばれる仮面を用いて行う歌舞劇のこと。
シテと呼ばれる歌舞に地謡や囃子などの伴奏を伴うのが特徴で元々は「猿楽」と呼ばれていたが、明治以降に「能」と呼ばれるように。
南北朝時代に奈良興福寺に奉公していたいわゆる大和猿楽四座(円満井座・結崎座・外山座・坂戸座)のうち、結崎座から出た観阿弥・世阿弥親子が室町時代に入り大成させ、これがのち観世座となる。
そのきっかけとなったのが室町3代将軍足利義満が新熊野神社で観阿弥・世阿弥親子の能を見たことで、以後支援を受け京都に進出。以後観世座を中心に大和猿楽四座が活躍することに。
江戸時代になると観世流の宗家は江戸に移り、京都においては服部宗巴・宗碩親子が観世流の諸用向きを取り仕切り、その門弟は京観世五軒家と称された(岩井・浅野・薗・林・井上)。
宗碩の没後は観世宗家と姻戚関係のある片山家が京都の観世流を取り仕切るようになっている。
また坂戸座を源流とする金剛座は他の宗家が東京に本拠を移す中、唯一京都に在住、拠点を置いている。
スポット名 | エリア | ポイント | |
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西本願寺 (本願寺) |
京都駅 | 北能舞台は現存する最古の能舞台で国宝、白書院の北 対面所にあるもう一つの能舞台は重文 |
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平安神宮 | 岡崎・吉田・鹿ケ谷 | 6/1・6/2に京都薪能を上演、真夏の夜間に舞台の周囲にかがり火を焚く中で能が披露され、幽玄な雰囲気が特徴 | |
大江能楽堂 | 東福寺・稲荷 | 1908年建築の京都にある最古の能楽堂 能楽観世流大江家5世又三郎(後の竹雪)による |
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京都観世会館 | 岡崎・吉田・鹿ケ谷 | 観世流の京都における拠点で定期公演も開催 | |
金剛能楽堂 | 京都御所 | 金剛流が所有 |