太平洋戦争の戦没者を供養する高さ24mの巨大観音像
高台寺の南側に建つ白衣観音像。1955年に太平洋戦争の戦没者を弔うため建立。
高さ24mの鉄筋コンクリート造で胎内には十二支の守り本尊を安置、自分の干支の本尊にお参りできる。
メモリアルホールでは日本以外の国のために殉じた世界無名戦士を供養。9月下旬には萩まつりも
霊山観音のみどころ (Point in Check)
京都市東山区高台寺下河原町、市バス「東山安井」より東へ300m、観光名所が多く集まる東山・高台寺の南側に建つ巨大な白衣観音像が印象的な無宗派単立の宗教施設。本尊は十一面観音。
1955年(昭和30年)6月8日に平和日本の建設と殉国の英霊、第二次世界大戦(太平洋戦争)の戦没者および犠牲者の冥福を祈念するため、現在はグレイハウンド犬が駆ける姿のエンブレムでおなじみの帝産観光バスなどで知られる帝産グループ創設者・石川博資(いしかわひろすけ 1891-1965)によって建立。
宗教法人霊山観音教会が運営し、白衣観音をイメージして造られたという高さ24mの鉄筋コンクリート造の巨大な観音坐像「霊山観音」は緑豊かな東山を背景にそびえ立ち、柔和な慈顔を湛えるその麗しい姿は東山の少し離れた場所からでもその姿を目にすることができ、法観寺の五重塔「八坂の塔」とともに東山のランドマーク的存在にもなっています。
観音像の台座部分が本堂で1階内陣に本尊・十一面八臂観世音菩薩とその侍者の二十八部衆と風神・雷神を祀り、また裏から入ることができる2階の観音胎内には十二支の守り本尊が安置されており、本尊に参拝の後、自分の干支の本尊にお参りできるようになっています。
その他にも境内には玉に触れ願い事を心の中でつぶやきながら一周すると願いが叶う如意宝珠「願いの玉」や、縁結びの「愛染明王堂」、毎月8・18・28日に護摩焚を行う「護摩堂」のほか、みづこ地蔵尊や納骨堂、座禅堂、写経堂、花塚、京料理供養塔などがあり、またメモリアルホールでは日本だけでなく国のために殉じた世界無名戦士の碑が設置され供養が行われています。