花街 (Kagai)
「花街(かがい・はなまち)」とは芸妓(げいこ)・舞妓(まいこ)が三味線や舞などの芸で客をもてなすお茶屋(おちゃや)のある街のこと。
これに加えて舞踊を披露する歌舞練場(かぶれんじょう)や芸を磨く稽古場である女紅場(にょこうば)、そして舞妓が共同生活を送る置屋(おきや)に加え宴席の料理を提供する料理屋や仕出し屋などが集まって一つの街が形成されています。
花街は日本の各地にありますが、京都では「祇園甲部」「先斗町」「宮川町」「上七軒」「祇園東」そして「嶋原」の6つの花街が現在残っており、京都花街組合連合会から脱会した嶋原を除く5つを総称して「五花街」と呼んでいます。
この点、花街文化は2014年(平成26年)3月には「京都をつなぐ無形文化遺産」にも選定されており、今や京都の伝統文化を語る上で欠かせない存在となっています。
ちなみに「芸妓」「舞妓」と呼ぶのは京都独特のもので、関東などその他の地域では「芸者」「半玉(はんぎょく)」と呼ばれるそうです。