諸羽神社

諸羽神社

琵琶法師より祖神として崇敬される人康親王ゆかりの社

862年清和天皇の勅で社殿を造営、天尊降臨時に左右を補佐した天児屋根命と天太玉命を祀り両羽大明神とする。 室町後期に4柱を加え諸羽神社と改称、山科四宮、安朱、竹鼻の産土神として崇敬を集める。 四宮の地名の由来で盲目の琵琶の名手である仁明天皇の第4皇子人康親王ゆかりの神社で琵琶石も残る

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諸羽神社とは?(基本データ)

名前
諸羽神社(もろはじんじゃ)
エリア
山科・醍醐
ジャンル

寺社 鳳輦・神輿

建立・設立
862年(貞観4年)、清和天皇の勅で社殿を造営、天尊降臨時に左右を補佐した天児屋根命と天太玉命を祀り両羽大明神とする
永世年間(1504~1521年)、後柏原天皇の時に中央に八幡宮、左に伊奘諾命、右に素盞鳴命と若宮八幡宮を配し4神を合祀し6柱となり「諸羽神社」と改称
1767年(明和5年)、現在の社殿を造営(過去の社殿は応仁の兵火や明和年間の大火で焼失)
祭神
祭神は6柱
[主祭神]
天児屋根命・天太玉命
[相殿神]
八幡宮・伊弉諾尊・素戔鳴尊・若宮八幡宮
ご利益
病気平癒・疫病退散・出世開運・必勝祈願
例祭
4/23(例祭)
他に神幸祭(秋季大祭)(10月第3日曜)などが知られる
神紋・社紋
 
アクセス
  • 京都市営地下鉄東西線「山科」駅下車 北へ徒歩約8分
  • JR東海道本線(琵琶湖線)・湖西線「山科」駅下車 北へ徒歩約8分
  • 京阪京津線(大津線)「京阪山科」駅下車 北へ徒歩約8分
  • 京阪バス「山科駅」(19・20・21・22・22A・24・24A・26・26A・28A・29・29A・45・47・48・循環系統)下車 北へ徒歩約8分
駐車場
駐車スペースあり
拝観料
無料
お休み
無休
拝観時間
境内自由
住所
〒607-8043
京都府京都市山科区四ノ宮中在寺町17
電話
075-581-0269
FAX
-
公式サイト
諸羽神社青年部 Facebook

諸羽神社の地図

諸羽神社のみどころ (Point in Check)

京都市山科区四ノ宮中在寺町、「平家物語」にも登場する山科の諸羽山(柳山、やまぎやま)の南西麓、JR・地下鉄の山科駅から北にある毘沙門堂へと向かう途中、駅より北東へ約300mほどの地点にある神社。

祭神は天児屋根命、天太玉命など以下の6柱
天児屋根命(あめのこやねのみこと)、
天太玉命(あめのふとだまのみこと)、
応神天皇(おうじんてんのう)
脇殿中央に八幡宮、
左に伊奘諾尊(いざなぎのみこと)、
右に素戔鳴尊(すさのおのみこと)、若宮八幡宮

この点、天児屋根命および天太玉命は、上古の時代に禁裏御料地の山階(やましな)郷・柳山(やなぎやま)に降臨・遷座され「楊柳大明神(ようりゅうだいみょうじん)」として奉称されていました。

かつては朝廷の所有する「御料地」だった場所でしたが、平安初期の862年(貞観4年)に第56代・清和天皇の勅命で、社殿が造営され、2神が天孫降臨の神話の中で、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に付き従い左右から補佐した由緒により、「両羽大明神(もろはだいみょうじん)」と改称され、裏山も「両羽山」と改められたといいます。

更に後柏原天皇の時代の永正年間(1504-21)には応神天皇、八幡神、伊弉諾尊、素戔嗚尊、若宮八幡が合祀されるに至って「両羽(もろは)」は「諸羽(もろは)」と改称され現在に至っています。

社殿は1467~77年の「応仁・文明の乱」の兵火、江戸中期の明和年間(1764-72)の大火で焼失しており、現在の社殿は1768年に再建された三代目です。

また境内は、平安前期の皇族・人康親王(さねやすしんのう)の山荘跡と伝わる場所です。

この点、人康親王は第54代・仁明天皇の第4皇子で、848年に四品・上総・常陸国の太守、弾正台(弾正尹兼常陸太守)の長官を歴任するも、859年に高熱により両目を失明したため、宮中を去ってこの地に山科御所を営み隠棲、出家して法性と号しました。

そして周辺地域は親王が第4皇子とされることにちなんで「四の(ノ)宮」「四宮社」と呼ばれるようになったともいわれており、親王ゆかりの神社として古くより四宮、安朱、竹鼻地域の産土神(うぶすなのかみ)として信仰されてきました。

他にも親王は唐から伝えられた琵琶を習い、その名手であったことでも有名で、山科で出家生活を送る中で同じような境遇にある盲人たちに琵琶や管絃、詩歌などを教えていたことから「琵琶法師」の祖神とされ、鎌倉時代や室町時代の琵琶法師からは「雨夜尊」「天夜尊」と崇められたといわれ、「伊勢物語」の第78段に「山科の禅師親王」としても登場する人物です。

また境内の本殿の西北にある末社の横には、山荘の跡にあったものを移したと伝えられ、この石に坐って琵琶を弾いたとされている人康親王ゆかりの「琵琶石」が今も残されています。

行事としては10月の第3日曜日に行われる「神幸祭」が有名で、神輿2基は自動車編成による氏子区域の巡幸が中心ですが、神社近くの区間では往復とも神輿を人が担ぎます。

諸羽神社の施設案内

 

境内

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    一の鳥居

     

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    社号標

     

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    さわり石

     

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    参道

     

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    諸羽神社児童公園

     

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    歌碑

    「雪散らし 一鳥翔ち志 あとの宮」と歌が刻まれている

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    二の鳥居

     

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    手水舎

    二の鳥居くぐって左手

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    神輿蔵?

    手水舎の左奥

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    社務所

     

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    楊柳殿

    拝殿左

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    割拝殿

     

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    絵馬掛

     

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    本殿

     

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    御神木の切株

    本殿左

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    天満宮・稲荷神社

    本殿左、切株の奥にある末社
    手前には石鳥居

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    不明の建物

     

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    琵琶石

    本殿左、二社の左奥に磐座、神水とともにある
    親王が座って琵琶を奏でたと伝わる

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    磐座

    本殿左、二社の左奥に琵琶石、神水とともにある

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    神水

    本殿左、二社の左奥に琵琶石、磐座とともにある

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    この附近 人康親王山荘跡の碑

     

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    人康親王山荘跡

     

周辺

諸羽神社の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1月

初詣

干支の絵馬

2/3

節分祭

 

4月上

小学校入学奉告祭

地元氏子の新小学生の入学祭

4/23

例祭

 

6/30

夏越の大祓・茅の輪くぐり

 

10月第3日曜

神幸祭(秋季大祭)

山科では「山科祭」と呼ばれるように10月第3日曜の同じ日に大祭や神輿巡行を行う神社が多く、諸羽神社もその一つ
氏子区域は安朱、竹鼻、四ノ宮とかなり広大なため、途中トラックによる巡行部分も多い
巡行ルートに徳林庵(山科地蔵)、毘沙門堂などが含まれる
神社を出発すると南へと進んで旧三条通(旧東海道)の一の鳥居をくぐった後、東へ折れて旧東海道を山科地蔵の方へ
最後は13時頃より外環三条ラクト前から、神社まで神輿を担く

8:30 諸羽神社出発→13:00頃 大丸山科店前→14:40頃 諸羽神社到着

花ごよみ

 

紅葉(こうよう)

 

 

山茶花(サザンカ)

二の鳥居左手付近

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