きゅうり封じ 京都の伝統行事

きゅうり封じ (きゅうりふうじ)

「きゅうり封じ」とは無病息災を願ってきゅうりに病を封じ込める厄除けの伝統行事で、「きゅうり加持(きうり加持)」とも呼ばれています

弘法大師空海が中国から伝えたという厄除けの秘法で、そのきゅうりに病魔を封じ込めて人々の苦しみと病を取り除いたことに由来しているのだとか。

参拝者はきゅうりに名前や病名などを記入し祈祷ののち家に持ち帰り、体の悪い部分をそのきゅうりで撫で土に埋めて病気平癒を祈願します。

病を封じ込めたきゅうりを地中に埋めて土に返すことで病も消滅するとされ、体力の衰えやすい夏、とりわけ土用の丑の時期に開催されています。

寺社名 エリア イベント名 ポイント HP
神光院 神光院 紫野・鷹ヶ峯 きゅうり封じ
(きうり加持)
京都三大弘法として有名な「西賀茂の弘法さん」
弘法大師の縁日にあたる毎年7月21日と土用丑の日に開催、「病気平癒」「家内安全」などの願いが書かれた紙をきゅうりに巻きつけ祈祷を受ける
マンションなどに住み家に持ち帰って埋められない参拝者は境内のきゅうり塚に埋めることも
[HP]
蓮華寺(洛西) 五智山蓮華寺 衣笠・御室・花園・太秦 きゅうり封じ 7月の土用の丑の日に開催、弘法大師空海が病気平癒と無病息災の願を込め五智不動尊を創祀した際に残された秘法が伝わる [HP]
三宝寺(鳴滝の妙見さん) 三宝寺
(鳴滝の妙見さん)
衣笠・御室・花園・太秦 きゅうり封じ祈祷 土用の丑の日に開催
暑気封じ・頭痛封じ・中風封じの日蓮宗の秘法「ほうろく灸祈祷」や商売繁盛の「あじさい祈祷」と併せて行われる
[HP]
宝住寺(味方薬師) 宝住寺
(味方薬師)
綾部 きゅうり封じ薬師大祭 薬師さんの縁日である8日と、禅宗初祖である達磨大師の「七転八起」にちなみ「起き上り薬師」として毎年7/8に開催(2019年から7月第3日曜日に)
「きゅうり封じ」により無病息災・家内安全・交通安全など諸願成就を祈願し祈祷を受けるダルマと護符が授与される

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