京都府宮津市字成相寺、天橋立の北側=府中(ふちゅう)側に位置する成相山の中腹、標高130mの高台にある公園。
丹後海陸交通が運営し、100年以上の歴史を持ち、「股のぞき発祥地」としても知られる京都を代表する絶景スポットの一つです。
この点、特別名勝にして「日本三景」の一つとして知られる「天橋立」の中心にある「天橋立公園」は、大天橋、小天橋、第二小天橋、傘松公園で構成されています。
傘松公園はKTR天橋立駅のある天橋立南側の文珠の対岸、北側の「府中」にある成相山の中腹、海抜130mの高台に位置しており、このため古くから天橋立を一望することができる絶景スポットとして知られています。
そしてこの公園からは天橋立の松並木を海の上に「斜め一文字」に眺めることができ、その姿はまるで昇り龍=龍が天へと昇って行くかのようであることから「昇龍観(斜め一文字観)」と呼ばれ、天橋立の「四大観」として有名です。
ちなみに天橋立の「四大観」とは以下のとおり
「飛龍観(ひりゅうかん)」=天橋立ビューランド
南→北を見た眺望のことで、龍が天に昇るように見立てられることから
「昇龍観(斜め一文字観)」=傘松公園
北→南を見た眺望のことで、右上がりに勢いよく天に昇る龍を想像させる
一説によれば龍脈が通じる所といわれているそう
「一字観(いちじかん)」=大内峠一字観公園
西→東を見た眺望のことで、漢字の「一(いち)」の字に見えることから
「雪舟観(せっしゅうかん)」=雪舟展望台(稲荷山神社の上)
東→西を見た眺望のことで、雪舟が絵に描いたことで知られている
何といっても有名なのはテレビなどでもよく紹介され、名物として知られる「股のぞき」による観賞方法。
天橋立を股の間からのぞくと、海と空が逆になって天地が逆転し、天に架かる橋のように見えることからこの名がついたといい、園内には「股のぞき台」も設置されています。
300度大展望のパノラマが広がる園内にはこの他にも円形のスカイデッキや展望ウッドデッキ「コロッセオ」、展望台の他にも開運祈願「かわらけ」、「願いの鐘」や「願いの鍵」、レストランAmaTerrace[アマテラス]などもあり、より一層天橋立観光が楽しめるように工夫されています。
また傘松公園のマスコットキャラクターとして2009年(平成21年)春に誕生した「かさぼう」 は天橋立の創造とともに生まれてきた妖精で、のんびり屋で癒し系のキャラクターで人気が高く、園内には「かさぼう地蔵」も設置されているほか、土日には公園内で「かさぼう」の着ぐるみが登場して場内を盛り上げます。
麓の府中駅から公園のある傘松駅までは、「ケーブルカー(天橋立鋼索鉄道)」ないし「リフト」が運行されており、また公園の更に上方にある西国三十三所第28番札所の「成相寺」へ行くバス乗り場もあるので併せて巡るのがおすすめです。
ちなみに春には、ケーブルカーやリフトの線路の両側は桜並木で彩られ、花見スポットとしも大人気となります。
この他にも天橋立を挟んだ対岸には、同様の展望施設のある「天橋立ビューランド」があり、「飛龍観」の景観を楽しむことができます。