京都府亀岡市千歳町千歳、JR亀岡駅から北へ約3.2km、亀岡駅から北側の丹波一の宮の出雲大神宮の方へと続く府道25号を路線バスで約10分進んだ所にある七谷川沿いに整備された散策道および公園。
一級河川「七谷川」は愛宕山系を水源に亀岡市北部から南へと流れ桂川(大堰川)に合流する桂川の支流の一つで、七つの谷を持つことからそのように名付けられたといわれています。
その七谷川と亀岡駅から北へ続く府道25号が交差する付近の七谷川沿いの東側には、1983年(昭和58年)に亀岡市によって野外活動を通じて自然の中で心身共に健全な青少年の育成を図ることを目的とした生涯学習の場として「七谷川野外活動センター」が設置され、スポーツハウスや芝生広場、フィールドアスレチックのほか、キャンプ場や屋外調理場なども整備されています。
また七谷川沿いの西側には「さくら公園」が設置されていて市民憩いの場となっているとともに、「多目的グランド」や色・デザインともに桜で統一された「さくらホール(体育館)」が整備され、若者からお年寄りまで様々なスポーツを楽しめるようになっています。
そしてこの七谷川野外センターやさくら公園の川沿いに整備されているのが「和らぎの道」で、牛松山の麓の豊かな緑に覆われた地域に点在する史跡や愛宕神社や神応寺、養仙寺、丹波国分寺跡などの神社仏閣を結ぶ全長約2.2kmの散策道として1994年(平成6年)度に亀岡市によって整備されたものです。
その和らぎの道を含む七谷川沿いには1983年(昭和57年)に七谷川野外活動センターが創設されたのと同時に500本、またさくら公園の方にも28種類・280本の桜が植樹されるなど、七谷川の河畔に沿って約1kmに渡って30品種、約1500本の桜並木が続く亀岡市内のみならず丹波地方随一の桜の名所として知られていて、とりわけさくら公園横の「桜トンネル」や、府道25号線の東側200m程のところに架かる「トラス橋(ふれあい橋)」の眺めは見事です。
例年3月下旬から4月上旬の見頃の時期には多くの見物客が桜見物に訪れたりシートを敷いてお花見をしたりする姿を多く見かけるほか、見頃の時期に合わせて「亀岡さくらまつり」が開催され、邦楽コンサートなどが花見をさらに盛り上げるほか、夜にはライトアップも行われ、夜の水面に映る幻想的な夜桜を堪能することができます。
その他にも周辺には第1番札所・毘沙門天の神応寺などの「丹波七福神めぐり」の寺院や出雲大神宮などの寺社仏閣のほか、野鳥が生息する水鳥の道の平の沢池といった観光スポットが点在しており、合わせて巡るのもおすすめです。