京都府宇治市五ケ庄広岡谷、JR・京阪の黄檗駅より東へ約1kmの広岡谷の地に総本部を置く神道系の宗教団体。
1963年(昭和38年)、辻本源冶郎(つじもとげんじろう 1929-94)により宗教法人庚申会龍神総宮社が設立されたのがはじまり。
その10年後の1973年(昭和48年)に「素直な心、感謝の心、慈愛の心」を実行できれば、よい世界を取り戻すことができるという神からの啓示を受け、1万年前に龍神が降臨した聖地とされる広岡谷の地に神明造の本殿が建立され、翌1974年(昭和49年)に宗教法人として認可されています。
その後、1994年(平成6年)3月に辻本源冶郎が他界の後は長子・辻本公俊(つじもとよしとし)が後を継ぎ、東京・千葉・新潟などにも支部が設置され現在に至っています。
全ての神々の頂点に君臨される神で、銀河系の最高神である天主天帝(てんしゅてんてい)・天主天帝女王(てんしゅてんていじょおう)を「天主宝殿」に祀り、「本殿」には左側に神界の行政の総括を行い、龍神信仰・太陽神崇拝の祖神・庚申塚龍王神祖神(こうしんづかりゅうおうじんみおや)、右側に天主天帝の長女・白姫龍王神大神(しらひめりゅうおうじんおおがみ)が祀られ、更に天主宝殿と本殿を挟んで左右に全16の摂社と天臨貴祥殿、天臨貴神従社が配され様々な神が祀られています。
その教義は人間として生きるための基本的な心構えである素直・感謝・慈愛の「三つの心」と他の宗教を一切批判してはならないなどの「神示五行」の御教えを守り、日々精進努力することを基本としており、「太陽神崇拝=龍神信仰」を広め世の安寧、やすらぎの世界を実現することを目的としているといいます。
行事は季節ごとに多数行われていますが、大相撲の関取や俳優・歌手などの芸能人、花街の芸舞妓などの著名人も多数参加する「昇龍福展豆まき」の行われる「節分祭」や、茅の輪くぐりのある「夏越祓い」などがよく知られています。