十条油小路交差点、任天堂本社近くの近鉄京都線の駅
近鉄京都線の駅で島式1面2線ホームの高架駅。
十条油小路交差点に位置し駅の周辺は住宅だけでなく任天堂本社や佐川急便本社・京都店など企業や工場も多いため朝夕の通勤客は多い。
東に約900mの所に同一市町村で所在地が異なる同一の駅名を持つ市営地下鉄の十条駅がある
近鉄十条駅のみどころ (Point in Check)
京都市南区西九条柳の内町、京都市南部、十条通と油小路通が交差する「十条油小路」交差点の西側にある近鉄京都線の駅。
近鉄の前身である奈良電気鉄道は1928年(昭和3年)11月3日に桃山御陵前駅と奈良の西大寺駅(現在の大和西大寺駅)の区間で開通され、それから10日あまりの11月15日には残りの桃山御陵前駅から京都駅の区間も開通して全通しましたが、当駅はこの桃山御陵前駅~京都駅の延伸の際に設置された駅で、その後1953年(昭和28年)に発生した台風13号による被害を受けて奈良電気鉄道が経営難に陥ると近畿日本鉄道(近鉄)に買収されることとなり、1963年(昭和38年)10月1日に会社合併により路線名も近鉄京都線となり現在に至っています。
そして竹田~東寺間の連続立体化によって1998年(平成10年)から翌1999年(平成11年)にかけて高架化され、現在は島式1面2線ホームの高架駅で1階の南側に改札・コンコースが1か所のみあり、2階がホームを有する駅となっています。
駅の周辺については北側に住宅地が広がるほか、十条油小路の南東角に世界的に有名なゲーム会社の任天堂の本社開発棟があるほか、更にその南東には任天堂の本社もあり、その他にもSGホールディングス本社・佐川急便本社などの企業のオフィスなども多くある場所です。
また十条通をやや西へ進んだ所には八ッ橋の「おたべ」で知られる株式会社美十の京都本社・工場と生産工程の一部始終を工場見学できる「おたべ本館」があり、観光客や小学生の団体が見学に訪れるなど人気のスポットの一つです。
ちなみに京都市内には同じ「十条駅」の名を持つ京都市営地下鉄烏丸線の駅がありますが、そちらは当駅から十条通を東へ約700mほど進んだ十条通と烏丸通の交差する「十条烏丸」交差点の地下にあります。