幅30mのケヤキの巨木に枝が絡まる府天然記念物の藤
大江町南有路、由良川南の山間にある。才ノ神は樹齢2千年のケヤキの巨木で旅路を守る道祖神にして安産の神様。5月にはこの神木を藤棚に縦30m横27mの見事な藤が薄紫色の見事な花を咲かせる。
藤まつりも開催し奉納子供相撲や琴の演奏、野点にライトアップもあり幻想的。
府天然記念物で福知山花の十景
才ノ神の藤のみどころ (Point in Check)
京都府福知山市大江町南有路、丹鉄大江駅より東へ約4km、由良川の南の山間にある藤棚とそこに整備された公園。
「才ノ神」は当地に自生し樹齢推定2千年を超える欅(ケヤキ)の古木で、幅30mの巨木でご神木として大切に保存されてきましたが、度重なる落雷のため樹幹の根元は空洞化しており、現在はその一部を残すのみとなっています。
古くから旅路を守る道祖神「塞の神」として信仰を集め、藤棚に守られるように祀られている小さな祠は第10代・崇神天皇の時代に遡るといわれ、天孫降臨の道案内をした神として知られる八衢比古命(やちまたひこ)、八衢比売命(やちまたひめ)、久名戸神(くなど)(別名・猿田彦命)の3柱が祀られていて、現在も出産安産・交通安全・学業成就・心願成就のご利益で知られています。
「才ノ神の藤」もまた樹齢推定2000年ともいわれ、京都府の天然記念物にも指定されている名木で、幹周1.8mの株をはじめ、大小6株からなる自然に自生した「山藤(ヤマフジ)」で、ケヤキの巨木「才ノ神」を藤棚代わりに枝を絡めながら伸ばし、東西32m、南北27mの藤棚にも支えられ、毎年5月には芳香を漂わせながら長く美しい薄紫色の見事な花穂を垂らし、藤棚の下を訪れる人たちに心の安らぎを与えてくれます。
見頃の時期に合わせて「才ノ神の藤祭り」も開催され、般若心経奉納の後、奉納子供相撲や和太鼓や琴の演奏、野点などのほか、炊き込みご飯やうどん、地酒「才ノ神」のほか地元野菜などを販売するバザーの出店などもあるといいます。