志古淵神社(思古渕神社)

志古淵神社(思古渕神社)

 

 

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志古淵神社(思古渕神社)とは?(基本データ)

名前
志古淵神社(思古渕神社)(しこぶちじんじゃ)
エリア
鞍馬・貴船・花背
ジャンル

寺社

建立・設立
創祀年代不詳
祭神
思子淵神
ご利益
筏流し安全祈願、林業の守護神
例祭
6/19
他に久多花笠踊(8/24)などが知られる
神紋・社紋
 
札所等
七シコブチ
アクセス
  • 祇園四条駅から京阪電車鴨東線「出町柳」駅下車 京都バスで「葛川梅の木」まで約2時間、「能見口」まで約2時間20分
  • 叡山電鉄叡山本線「出町柳」駅下車 京都バスで「葛川梅の木」まで約2時間、「能見口」まで約2時間20分
  • JR湖西線「堅田」駅下車 江若バスで「梅ノ木」まで約50分
  • 出町柳駅前」より京都バス(広河原行き)で約2時間20分「能見口」(32系統ほか)下車 バス停から北東へ徒歩約3時間(約10km)
  • 出町柳駅前」より京都バス(朽木学校前行き)で約2時間「葛川梅の木」(10系統ほか)下車 西へ徒歩約30分
  • 堅田駅」(3番)より江若バス(細川行き)で約50分「梅ノ木」(50・51号系統)下車 西へ徒歩約30分
駐車場
 
拝観料
無料
お休み
無休
拝観時間
9:00~0:00
住所
〒520-0464
京都府京都市左京区久多中の町362
電話
075-748-2020(左京区役所久多出張所)
075-748-2175(花笠踊保存会問合先)
FAX
-
公式サイト
久多の伝統行事 京都市左京区最北端~山紫水明の里
久多花笠踊 京都市左京区
久多の花笠踊 京都の歴史と文化 映像ライブラリー
久多山の神・お弓 京都市左京区
久多里山協会
久多 京都市左京北部山間自治連絡協議会
久多 花脊・久多・広河原保勝会

志古淵神社(思古渕神社)の地図

志古淵神社(思古渕神社)のみどころ (Point in Check)

京都府京都市左京区久多中の町、京都市最北端の久多地区に鎮座する神社。
旧社格は村社。

「久多」地区は京都市の最北端、鞍馬・貴船を北に進んだ花背地区を更に北へと進んだ左京区の北部に位置し、久多川沿いに東に下れば滋賀県大津市葛川、西に進むと能見峠を経て広河原という滋賀県との県境に位置しています。

四方を標高800~900mの山々に囲まれた一帯は古くから林業が盛んで材木の供給源として栄え、平安期の1064年(康平7年)には藤原道長が建てた法成寺の所領であったといい、江戸時代は朽木藩の所領でしたが、明治期に入り京都府の管轄となり愛宕郡久多村、その後1949年(昭和24年)に京都市左京区に編入されました。

現在は茅葺き民家の点在する上の町・中の町・下の町・宮の町・川合町の5つの地区で構成された人口約100人ほどの山間の集落で、高齢化に伴う過疎化が進んでいる地域ですが、アウトドアブームや自然志向に伴いキャンプ場や農園が整備され、親子での自然体験や市内からの定住者なども増えているといいます。

また古くからの習俗や儀礼は大切に受け継がれているといい、後述する志古淵神社に伝わる「花笠踊」や、農作物の豊かな実りへの感謝および火の神「愛宕神社」への火魔封じを祈願して献灯が行われる「松上げ」などで知られています。

そして「志古淵神社」はその左京区久多地区の産土神の一つで、地元では「しこぶちさん」と呼ばれて親しまれています。

この点、祭神である「志古淵神」は琵琶湖に注ぐ安曇川の流域一帯で地主神として祀られており、志古淵神社もその「七シコブチ」の一社であるといいます。

安曇川流域で切り出された木材は川を使い「筏流し(いかだながし)」で琵琶湖まで運び、その後京都や奈良へと運ばれましたが、流域には急流や突出した巨岩なども多かったことから、河川に棲む魔物「ガワタロウ(河童)」が襲うとされ運搬は命がけだったといい、そんな筏乗りの守護神として祀られたのが志古淵神であったといいます。

創建の経緯・由緒は明確ではないものの、当社所蔵の棟札には、鎌倉時代の天福年間(1222-34)には既に社殿を構えていた記録が残っており、その後1445年(文安2年)に大修復が行われたものの、長年の風雨によって社殿が破損したため、江戸初期の1672年(寛文12年)に新たに造営されたのが現在の本殿です。

三間社流造で屋根は杉皮葺(当初はこけら葺)、近世の造営ではあるものの、蟇股などの様式に古い形態を残している点に特色が見られ、1984年(昭和59年)6月1日に「京都市指定有形文化財」に指定されています。

境内にはその他に拝殿、社務所などが建ち、これらの建造物と石垣、その周辺に茂る樹木が一体となって優れた境内景観を形成しており、境内全体が「京都市文化財環境保全地区」に指定されています。

また毎年8月24日に奉納される「花笠踊」は、久多地区に伝わる民族芸能で、「花笠」と呼ばれる造花で飾った燈籠を持った人たちが、念仏風の文言を唱え、太鼓や鉦に合わせて花笠をゆすって歌い踊る、室町時代から続く風流踊の一種。
「久多の花笠踊」として1997年(平成9年)12月15日に「国の重要無形民俗文化財」に指定されており、当日の夜に当社の鳥居と拝殿の間の広場のほか、神社北側にある大川神社と上の宮神社の3社で奉納されます。

志古淵神社(思古渕神社)の施設案内

 

境内

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    鳥居

     

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    石灯籠

    鳥居前にあり非常に趣がある

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    社号標

    鳥居左

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    由緒書

    鳥居左

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    広場

    本殿前
    毎年8月24日に「久多花笠踊」が行われる舞台となる

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    社務所

    本殿手前右

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    手水舎

    拝殿左側

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    拝殿

     

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    本殿

     

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    若宮社

    応神天皇を祀る

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    山神社

    大山祇神を祀る

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    境内社

    祭祀不明

関連

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    大川神社

    志古淵神社の北にある
    「久多花笠踊」が奉納されるうちの一社

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    大川神社大杉(久多の大杉)

    樹齢300年以上、高さ40m、幹周7mといわれ、1987年(昭和62年)5月1日に京都市の天然記念物として指定・登録

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    上の宮神社

    大川神社の更に北にある
    「久多花笠踊」が奉納されるうちの一社

周辺

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    久多川

    神社そばを流れる

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    久多中の町 公衆トイレ

    外壁に久多文化遺産散策マップが掲示されている

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    京都市左京区役所 久多出張所

     

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    久多簡易郵便局

     

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    久多の松上げ会場

     

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    北山友禅菊 摘取り園

     

志古淵神社(思古渕神社)の主な年間行事・カレンダー

年中行事

1/3

山の神・お弓(弓始め)

境内にある山の神の祠の祭典
代々神社の氏子たちで形成される「宮座」によって伝承されている行事で、「弓木(ゆみぎ)」と呼ばれるムラサキシキブの木を削って弓矢を作り、神殿(こうどの)と呼ばれる2人がエビと呼ばれる藁草履を履き、その年の恵方の方角に置かれた的に向かって矢を射る行事
「久多山の神・お弓」として1998年(平成10年)に京都市登録無形民俗文化財に登録

1/5・1/6

綱打ち

 

5/5

午祭り(節句)

五穀豊穣を祈願する祭典
毎年5月5日に宮座により行われ、氏子からは粽(ちまき)などが奉納される

6/19に近い日曜

例祭(村祭り)

 

8/24

久多花笠踊

5月5日の午祭りで祈願した五穀豊穣の成就に感謝して行われる、久多地区に伝わる民族芸能
「花笠」と呼ばれる造花で飾った燈籠を持った人たちが、念仏風の文言を唱え、太鼓や鉦に合わせて花笠をゆすって歌い踊る、室町時代から続く風流踊の一種
「久多の花笠踊」として1972年(昭和47年)に「記録作成の措置を講ずべき無形文化財」に選択され(選択無形民俗文化財)、1997年(平成9年)12月15日に「国の重要無形民俗文化財」に指定
当日の夜に当社の鳥居と拝殿の間の広場のほか、神社北側にある大川神社と上の宮神社の3社で奉納され、また8/16から8/23まで各町で花笠の造花作業を見学できる
地区内に5か所定められる「花宿」に集合し、六角形の台に色とりどりの美しく精巧な造花を飾り「花笠」を手づくりするという

9/9に近い日曜

てんてん(節句)

 

関連行事

1/15頃

どんど

 

7月末

北山友禅菊

1996年(平成8年)より久多の里で作付けを開始し、夏を彩る風物詩の一つとなっている
摘取り園の開設は7月末頃

8/23

久多の松上げ

「宮の町の松上げ」は愛宕山への献火行事で、久多では「チャチャンコ」と呼ばれ、毎年8月23日の夜に行われる
松で作られた約10mの高さの塔状の「柱松」の頂上に付けられた逆円錐形の傘を目がけて手松明を投げ上げる
1984年(昭和59年)6月1日に「久多宮の町松上げ」が京都市の無形民俗文化財として登録
20時~21時

11月第2日曜

秋の里山まつり

 

花ごよみ

 

紅葉(こうよう)

 

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