水田玉雲堂とは?(基本データ)
- 名前
- 水田玉雲堂(みずたぎょくうんどう)
- エリア
- 京都御所
- ジャンル
- 創業・設立
- 1477年(文明9年)
- アクセス
- 駐車場
- なし
- 主な商品
- 唐板(からいた)1袋680円
- お休み
- 日祝
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 住所
- 〒602-0895
京都府京都市上京区上御霊前町394(上御霊前通烏丸東入) - 電話
- 075-441-2605
- FAX
- -
- 公式サイト
- 水田玉雲堂 唐板
- 口コミ・予約
- 水田玉雲堂 食べログ
京都市上京区上御霊前町、上御霊神社の門前に店を構える「唐板(からいた)」を主力商品とする老舗の和菓子店。
平安初期、清和天皇の代の863年(貞観5年)、京の都に疫病が蔓延し数千もの犠牲者が出たことから、これを鎮めるため5月20日に当時天皇のための庭園だった神泉苑(しんせんえん)」にて御霊会が行われました。
この時に一種の煎餅を創製し、神前に供えてこれに疫病よけの「唐板煎餅」と名づけ、広く庶民に授与され、その身の安全を図ったのが唐板のはじまりといいます。
以来、御霊会は絶えることなく執り行われてきましたが、1467年の「応仁の乱」により残念ながら途絶えてしまいます。
応仁の乱が鎮まった1477年(文明9年)のこと、御霊神社(上御霊神社)の境内に茶店を造った水田家の初代は、御霊会の神撰菓子「唐板煎餅」の由来を耳にしてそれが廃れてしまったことを大変残念に思い、古文書など参考に製法を会得してその復元を図ります。
するとその風味が多くの人々に喜ばれ、たちまち御霊神社の名物となり、また厄病よけの煎餅としても世に知られるようになったといいます。
「唐板」は小麦粉、砂糖に鶏卵を混ぜ合わせてこね護符にも似た短冊の形に薄く伸ばして焼いたもので、その起源は上御霊神社の祭神の1柱でもあり、奈良時代に遣唐使として中国に渡った吉備真備が日本に持ち帰った技法によるものといい、日本最古の菓子とされています。
明治維新前までは皇室に皇子が誕生し120日経つと御霊神社に参詣し、その後この厄除けの「唐板煎餅」を土産として買って帰るのが恒例だったといい、氏子においても初宮詣り、七五三詣り、年詣りといった節目に土産として用いられるようになりました。
またはその雅な味は茶人にも珍重され、三千家の茶菓子としても知られるほか、近年は一般の贈答用にも用いられるなど、多くの人々に親しまれています。
以前は上御霊神社の境内、門をくぐってすぐ右手にある藤棚のあたりで茶店をしつつ唐板を焼き販売していたといい、1940~41年(昭和15~16年)頃に神社の門前に移り現在に至っています。
商品は「唐板」の煎餅のみで、水と砂糖、卵と小麦粉だけを原料に作られたシンプルなお菓子ながらも、パリッとした食感に加えてほのかな甘みが口の中に広がり、飽きのこない上品な味わいが特徴です。
境内に出店される場合あり
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