京都府京都市南区大宮通東寺東門前町、世界遺産・東寺の北東にあり参拝者入口となっている慶賀門のすぐそば、東寺東門前バス停の前にある京都府生菓子協同組合に加盟する老舗和菓子店。
1912年(大正元年)2月の創業で、東寺の門前に店を構える東寺御用達の店でもあり、店名も看板商品の名前も「東寺餅」。
特に原材料にこだわり、客に喜んでもらえる製品を真心こめて製造しているといい、きめ細かく滑らかなこし餡をメレンゲを混ぜ込んで造られているというふっくらとやわらかな求肥で包み込み、見た目は素朴でシンプルですが、上品な甘さと口の中でとろけるふんわり柔らかな触感が好評で、遠方からわざわざ買い求める客もいるほどの人気商品となっています。
もうひとつの看板商品である「粒あん入り京風よもぎ大福」は、香り豊かなよもぎ餅の中にたっぷりと詰まった粒あんが自慢で、昔ながらの製法で作られているためあまり日持ちはしませんが、時間が経っても焼き餅にして食べればまた違った風味が楽しめるといいます。
その他にも餡(あん)の甘味と桜の葉の塩味のバランスが絶妙な「さくら餅」や、亥の子(十二支の亥の月にあたる旧暦10月の亥の日亥の刻(21時~23時))に際して作られる「亥の子」などの季節の生菓子もおすすめだといいます。