京都市下京区東塩小路向畑町、京都駅の東、塩小路高倉交差点の南側に「京都たかばし 本家第一旭」と隣同士仲良く並んで営業を続けているラーメン店。
この点「飯店」が高級料亭やホテルのような場所の料理店を意味するのに対し、「菜館」とは中国では料理店の中でも大衆食堂を意味する言葉だといいます。
その創業は1938年(昭和13年)と日本でラーメンのブームが起きるはるか昔から営業を続けている京都でも老舗のラーメン店で、中国浙江省出身の徐永俤が始めた屋台がそのはじまりだといい、その後1944年に現在の場所にラーメン屋として店を構え、現在に至っているといいます。
鶏ガラと豚骨をダシとし、濃口の醤油で味を調えたスープは、色は黒く見た目はこってりではあるものの、実際に食してみるとあっさりとしており、京都ラーメンの元祖であるとか、京都ラーメンの一つの潮流を作ったなどと評価されています。
この濃口醤油の黒いスープに薄切りのチャーシューと山盛りの九条ねぎをふんだんに載せた独特のスタイルが人気を集め、隣にある「京都たかばし 本家第一旭」とともに熱烈なファンが多く、いつも絶えない行列のできる店として知られています。
メニューは絶品の中華そばは並以外にも特大や小なども注文できるほか、竹入(メンマ入り)や肉多目などのトッピングの調整も可能で、また中華そば以外にも焼き飯も隠れた人気メニューの一つです。
過去にチェーン展開をしていたこともあるそうですが、2019年現在では本店のみで営業を行っており、もっとも暖簾分けは行っているため、東京や滋賀、大阪、愛媛など全国各地に十数店舗が存在しているといい、暖簾分けのため店舗によって様々な差異があるといいます。