京都市下京区花屋町通壬生川西入薬園町、京都の花街の一つとして知られる島原のシンボル的存在である島原大門の前にある和菓子屋。
現在の屋号は京都に古くからある2つの和菓子店「三昇堂」と「おぐ羅」の名前が合わさってできたもので、まず「おぐ羅」は1938年(昭和13年)6月に東京の湯島天神にて甘党の店として創業した後、戦後に京都で上生菓子や焼菓子を商うようになり、一方「三昇堂」は戦後間もない1948年(昭和23年)に京都市南区にて創業した後、1952年(昭和27年)に会社設立を果たし、半生菓子を商う和菓子店でした。
この得意とする菓子が異なる2つ店がそれぞれの力を合わせて新しい和菓子の世界を切り開こうと、1983年(昭和58年)に合併し「三昇堂小倉」として和菓子の製造販売を開始し、現在に至っており、団子は合併直後から、生麸餅は20年ほど前から製造しているといいます。
代表銘菓としてはふわふわな食感の「京生麩餅」や、手毬をイメージした愛らしいひと口サイズの京のたれ団子「都こてまり」、そして柔らかくてプルプルな食感の「わらび餅」などが有名で、このうち何種類か作っている生麩餅の中で最も人気のある「よもぎ生麩餅」と「都こてまり」が京都府から京ブランド食品として認定を受けています。
また「和菓子のオリンピック」とも呼ばれている日本最大の菓子業界の展示会「全国菓子大博覧会」においては1998年(平成10年)の第23回大会にて内閣総理大臣賞、2008年(平成20年)の第25回大会にて名誉総裁賞を受賞する栄誉にも輝いています。
これらの生麩餅各種や京の茶だんご、わらび餅などの各種商品は本店のほか、常設売り場として京都駅地下街ポルタやザ・キューブ、アスティ京都など、京都駅のいくつもの売り場にて購入することも可能です。