明治維新の立役者、岩倉具視の旧宅が公開再開
2013年05月31日
京都市左京区岩倉にある国指定史跡「岩倉具視幽棲(ゆうせい)旧宅」の公開が2013年6月1日より再開されます。
岩倉具視(1825~1883年)といえば幕末から明治維新の時代に活躍した公家出身の政治家で、西郷隆盛や大久保利通ら薩摩藩士と協力して明治新政府を作り上げた中心人物の一人で 「維新十傑」にも数えられる歴史上の人物です。昔発行されていた500円札にも肖像が用いられていました。
その岩倉具視ですが、新政府が誕生する以前には公武合体を唱えて皇女和宮の徳川将軍家への降嫁を推進したため、尊皇攘夷派から反発を買い失脚。その後数年間隠遁生活を送っていたのですが、その際住居としていたのがこの旧宅です。この岩倉の地で隠棲しながら、薩摩など倒幕派の諸藩の志士と通じ、維新の密議をこらしたといわれています。
旧宅は1932年(昭和7)3月に国の史跡となり、具視の子孫らにより設立された財団法人「岩倉公旧蹟保存会」が所有・管理ていましたが、メンバーの高齢化などにより財団法人の解散が決まり市に寄贈することが決定。寄贈を受けた京都市は、旧宅を昨年12月で一時閉館して展示施設「対岳文庫」の収蔵品の整理や展示物の見直しなどを行い、この度再開の運びとなったとのことです。
岩倉具視は現在放送されているNHKの大河ドラマ「八重の桜」でもちょうど今登場していてタイムリーな話題ですね。最寄駅は出町柳から鞍馬・貴船や八瀬・叡山を結ぶ叡山電鉄の「岩倉」駅から徒歩で行ける距離にあり、近くには紅葉で有名な実相院もあります。
午前9時~午後5時で月曜休館。入場料は大人300円、中高生200円、小学生以下100円
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20130531000150
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