大覚寺
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「嵯峨御所」の別名を持つ皇室ゆかりの門跡寺院
嵯峨天皇ゆかりの門跡寺院。後に大覚寺統と呼ばれる亀山法皇や後宇多法皇が入寺し院政を行うなど「嵯峨御所」として政治との関係も深かった。 桜と紅葉の名所であり、観月祭や広大な敷地に広がる大沢池、明智門などが時代劇の撮影に使用されることでも有名
大覚寺とは?(基本データ)
- 名前
- 大覚寺(だいかくじ)
- エリア
- 嵐山・嵯峨野
- ジャンル
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寺社 史跡 名勝 宮殿・離宮跡 桜 紅葉 梅 半夏生 蓮 嵯峨菊 真言十八本山 近畿三十六不動尊 神仏霊場会 多宝塔 写経体験 お精霊さん・万灯会 五山の送り火 観月祭 除夜の鐘 生け花展・献花祭 放生会 蛍(ホタル)
- 正式名
- 旧嵯峨御所大覚寺門跡
- 別名
- 大覚寺門跡、旧嵯峨御所
- 建立・設立
- 876年(貞観18年)
- 創始者
- [離宮] 第52代・嵯峨天皇
[開基] 正子内親王(嵯峨天皇皇女・第53代・淳和天皇皇后)
[開山] 恒寂入道親王(淳和天皇第2皇子)
[中興] 第91代・後宇多上皇 - 宗派
- 真言宗大覚寺派大本山
- 山号
- 嵯峨山
- 本尊
- 五大明王(不動明王ほか、重文)
- 寺紋
- 菊紋および大覚寺紋(嵯峨御流紋・八方蓮)
- 札所等
- 真言宗十八本山5番
近畿三十六不動尊13番
神仏霊場巡拝の道 第89番 - アクセス
- 駐車場
- バス10台分 2000円(2時間)
自家用車40台分 500円(2時間) - 拝観料
- 大人 500円
小人(高校生以下) 300円 - お休み
- 寺内諸行事などによりあり
- 拝観時間
- 9:00~17:00(受付16:30まで)
- 住所
- 〒616-8411
京都府京都市右京区嵯峨大沢町4 - 電話
- 075-871-0071
- FAX
- 075-871-0055
- 公式サイト
- 旧嵯峨御所 大覚寺門跡
旧嵯峨御所大覚寺門跡 Twitter
旧嵯峨御所 大本山大覚寺 Facebook
旧嵯峨御所 大本山 大覚寺 Instagram
真言宗大覚寺派 全日本仏教会
第13番 大覚寺門跡 近畿36不動尊霊場会 公式サイト
大覚寺の地図
大覚寺のみどころ (Point in Check)
京都市右京区嵯峨大沢町、嵯峨野の北東に位置し、弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の大本山。
本尊は五大堂に安置されている不動明王を中心とした五大明王。
もとは平安初期に即位した第52代・嵯峨天皇(平安京遷都を行った第50代・桓武天皇の第2皇子)の離宮「嵯峨院」であったのを、876年(貞観18年)、嵯峨天皇の皇女・正子内親王(嵯峨天皇の弟である第53代・淳和天皇の皇后となる)が寺に改め、その子・恒寂法親王(淳和天皇の皇子で嵯峨天皇の孫)を開山にして大覚寺と号したのがはじまり。
以後代々法親王が入寺する門跡寺院となりました。
鎌倉中期から後期にかけて後嵯峨上皇、亀山法皇、後宇多法皇が入寺し院政の舞台となったことから「嵯峨御所(さがごしょ)」と呼ばれるように。
とりわけ後宇多法皇は伽藍(がらん)の造営に努めたことから、中興開山とされています。
そして亀山・後宇多の親子より続く系統は寺名にちなんで「大覚寺統」と呼ばれるようになり、以後、持明院統と交代で帝位に就きますが、その対立は後の南北朝の分裂へとつながり、1392年(明徳3年)に大覚寺で南北両朝の和解が成立するまで争うこととなります。
嵯峨天皇は弘法大師空海に深く帰依したことで知られ、816年(弘仁7年)に高野山開創の勅許、823年(弘仁14年)に東寺を下賜し真言宗開宗へとつながっていきました。
そして818年(弘仁9年)の大飢饉に際しては、弘法大師の勧めで嵯峨天皇は般若心経を書写。
これがきっかけで大覚寺は現在も「般若心経写経の根本道場」として知られており、またこの際の宸筆・般若心経は60年に一度しか開封できない勅封心経として現在も「心経殿」に奉安されています。
このような由緒を持つことから、大覚寺御所跡は国の「史跡」に指定。
そして境内の西側には、勅使門の先に宸殿、御影堂、五大堂、そして正寝殿、霊明殿、安井堂などの堂字が立ち並び、旧御所の絢爛さを今に伝えています。
このうち宸殿(重文)は、後水尾天皇の中宮・東福門院(徳川2代将軍秀忠と浅井三姉妹のお江の娘)の旧殿を移築したもので、内部は、狩野山楽筆の「牡丹図」「紅白梅図」(重文)などの豪華な襖絵で飾られています。
一方境内の東側の大部分を占める「大沢池」は、平安前期に中国・唐の洞庭湖(どうていこ)を模して造られた日本最古の人工池として知られ、当時の風光明媚な唐風文化の面影を今に残す林泉式庭園として池の北側にある名古曽滝跡とともに国の「名勝」に指定されています。
現在も池畔には桜や楓の木が約700本、池内には約3000株もの蓮が自生しているといい、桜や紅葉、蓮の名所としても有名です。
また池には華道のいけばな嵯峨御流の礎となった菊ヶ島があり、大覚寺は「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)としても知られ、秋には「嵯峨菊展」が盛大に開催されます。
行事としては京都を代表する観月の名所としても知られており、毎年中秋の頃に「観月の夕べ」を開催。
「龍頭鷁首舟」の船上での茶席を楽しみながら月を観賞することができることから、毎年大変な人気を集めています。
その他にも大覚寺は庫裏の入口にある「明智門」を筆頭に時代劇・各種ドラマのロケ地として使用されることでも有名です。
大覚寺の施設案内
門前~明智門
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大覚寺門前
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門(総門址)
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石標
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道標
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府道136号
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参道
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史蹟大覚寺御所址の石標
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いけばな発祥の地の石標
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売店総合案内所
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御手洗
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駐車場
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大覚寺バス停
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タクシー退避所
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門
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華供養塔
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嵯峨天皇歌碑
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未生斎広甫歌碑
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参道
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御殿川
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表門
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明智門
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参道
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花器倉
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明智陣屋(庫裏)
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華蔵閣(寺務所)
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嵯峨寮
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嵯峨華道芸術学院(信徒会館)
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門
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供侍
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嵯峨菊
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中門
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這松
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御殿
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参拝入口
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式台玄関
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正寝殿
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回廊
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霊明殿
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庭湖館
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秩父宮御殿
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庭園
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稲荷
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乾蔵
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村雨の廊下
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宸殿
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左近の梅
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右近の橘
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嵯峨菊
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白砂庭園
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勅使門(唐門)
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桜
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鐘楼
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能舞台(石楽台)
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御影堂(心経前殿)
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庭園
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勅封心経殿
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霊宝館(収蔵庫)
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御霊殿(安井堂)
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お手洗
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五大堂(本堂)
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観月台
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授与所
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大沢池(入口~五社明神)
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拝観受付
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石標
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望雲亭
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茶所
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津崎村岡碑
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大沢池
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案内板
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龍頭舟
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門
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参道
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門
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池舞台
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鳥居
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松尾大明神社
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愛宕大権現社・清瀧大権現社
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稲荷大神社
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気比大明神社・多賀大明神社
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一位樫
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拝殿
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五社明神
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大沢池(宝塔前広場・天神島)
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門
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放生池
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参道
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円椎
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門
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宝塔前広場
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閼伽堂
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大日堂
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聖天堂
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蓮華殿
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心経宝塔
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五蘊
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頌徳
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楠
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護摩堂
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石仏群
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橋
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天神島
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鳥居
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祠
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嵯峨天皇歌碑
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茶筅塚
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嵯峨碑
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嵯峨の梅林
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嵯峨の竹林
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もみじロード
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大沢池(名古曾広場~出口)
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名古曾広場
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説明板
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菊ヶ島
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庭湖石
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名古曾滝跡
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四阿
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中世の遣水
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中御所築地堀跡
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平安の遣水
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臼井喜之介詩碑
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鈴鹿野風呂句碑
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参道
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眺望
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平田春一・島田保子詩碑
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有栖川
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参道
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門
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関連
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覚勝院
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嵯峨陵
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嵯峨天皇山上陵
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円山陵墓参考地
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周辺
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道標
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一休
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しぐれ茶屋
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第2駐車場
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大覚寺の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1・1/2
修正会
新年にあたり天下泰平、万民豊楽を祈念
1/1の10:00と14:00、1/2の10:00- 2/3
節分会(星まつり)
年の変わり目である節分にその年の当たり星を祀り、悪い年は無事災難を免れるよう、良い年は一層良くなるよう祈念
10:00より法要の後に豆まき- 2/15
土砂加持法会
真言宗(密教)に伝わる最高の法会
加持した土砂をお守りとして所持すれば霊障から身を守ることができるという
10:00より法要- 3/15
常楽会
釈迦が入滅した2月15日(旧暦で3月15日)にその徳を偲んで感謝を捧げる法要で「涅槃会」とも
9:30より法要- 4/8
灌仏会(花まつり)
- 4月中の3日間
嵯峨天皇奉献 華道祭
数多くのいけばなを展示する華展や献華式、年に2回しか行われない大沢池の「龍頭鷁首舟」での茶席や各種法会
- 6/15
弘法大師お誕生祭(青葉祭)
宗祖・弘法大師空海の誕生を祝う誕生祭
花御堂に稚児大師を祀り10:00より約30分の法要
9:00~16:00まで甘茶の接待- 6月下~8月末
茅の輪くぐり
9:00~16:30に観月台にて
茅の輪をかたどった「大覚寺茅の輪くぐりお守り」の授与も
近年開催されていない模様- 8/16
五山の送り火(ござんのおくりび)
- 8/20
宵弘法
17:00~20:30
大沢池を舞台に万灯会の献灯、灯籠流しのほか「嵯峨の送り火」と呼ばれる送り火の法要が壮大なスケールで行われる
18:00より「宵弘法コンサート」「お護摩祈願」
19:00より「送り火法要」- 9月中旬頃
観月会(観月の夕べ)
旧8月15日(仲秋の月)に開催
嵯峨天皇が大沢池にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まった
龍頭鷁首舟による茶席- 11/1~11/30
嵯峨菊展
秋の風物詩として知られる
嵯峨天皇の代に大沢池の菊ヶ島に自生していた嵯峨野独特の野菊を境内にて一般公開- 11月中~12月初
大沢池ライトアップ「真紅の水鏡」(紅葉まつり)
夜間特別拝観「真紅の水鏡」では放生池の水面に映し出される心経宝塔の姿が美しい
- 12/31
除夜の鐘
2016年(平成28年)から休止
月並行事
- 隔月第3日曜
庭湖会 月釜
大沢池畔に建つ茶室「望雲亭」で開かれる茶会