岡崎疎水(十石舟)
平安神宮の大鳥居と桜を船上から優雅に眺める
琵琶湖疏水のうち記念館西の南禅寺舟溜り乗船場から聖護院保育園南の夷川ダムまでの約1.5kmの両岸には桜の木が植えられ春は美しい。 ここを25分かけ往復、船上から桜を眺め優雅なひと時を過ごせる十石舟が観光客に人気。 桜の後にはわかばの十石舟めぐりも
岡崎疎水(十石舟)とは?(基本データ)
- 名前
- 岡崎疎水(十石舟)(おかざきそすい(じゅっこくぶね))
- エリア
- 岡崎・吉田・鹿ケ谷
- ジャンル
- 建立・設立
- [琵琶湖疏水]
1885年(明治18年)着工、1890年(明治23年)完成
[十石舟めぐり]
2003年(平成15年)3月の「第3回世界水フォーラム」の記念行事として就航、翌年事業化 - アクセス
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■琵琶湖疏水記念館西・南禅寺舟溜り乗船場まで
- 三条京阪駅から京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅下車 徒歩約7分
- 京都市営バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」(5・46・急100号系統)下車 徒歩約10分
- 京阪バス「蹴上」(17・19系統)下車 徒歩約7分
- 駐車場
- 付近に民間・市営の駐車場あり
- 拝観料
- ■十石舟めぐり
├大人(中学生以上) 1,200円
├小人(小学生) 600円
└幼児(3歳以上) 300円 - お休み
- ■桜・わかば回廊十石舟めぐり
└3月下旬~5月上旬 - 拝観時間
- 見学自由
■十石舟めぐり
├9:30~16:30で15分毎に出発
└17:45~20:30(夜間運航)
※閑散時及び4/22以降の平日は30分毎に運航
※繁忙期には8:45~17:30発まで運航する場合もあり - 住所
- 〒606-8437
京都府京都市左京区南禅寺草川町(南禅寺船溜 岡崎十石舟めぐり乗船場) - 電話
- 075-321-7696(京都府旅行業協同組合)
- FAX
- 075-321-7352(京都府旅行業協同組合)
- 公式サイト
- 岡崎回廊十石舟めぐり 京都府旅行業協同組合
京都府旅行業協同組合 Facebook
日本遺産 琵琶湖疏水
疏水さんぽ [岡崎・蹴上~山科さんぽ] 琵琶湖疏水記念館
琵琶湖疏水のご紹介 京都市上下水道局
岡崎疎水(十石舟)の地図
岡崎疎水(十石舟)のみどころ (Point in Check)
「琵琶湖疏水」とは?
「琵琶湖疏水(びわこそすい)」は琵琶湖の水を京都市へ流すため明治初期に作られた全長11.1kmの水路。
滋賀県大津市からトンネルや水路を開削して京都市まで水を引くという一大プロジェクトで、京都への飲料水の供給や水運、水力による発電、灌漑を目的として計画され、1890年(明治23年)に完成した第1疏水と、1912年(大正2年)に完成した第2疏水を総称したものを指します。
滋賀県大津市三保ヶ崎の琵琶湖取水点から長等山をトンネルで抜け、山科北部の山麓をめぐり(山科疏水)、蹴上に出ると約36mの落差をインクライン(傾斜鉄道)で下り、蹴上の南禅寺船溜から西へと流れて平安神宮の南を通り(岡崎疏水)、夷川ダム、夷川発電所を経て鴨川へと出ます。
そして鴨川合流点から下流は鴨川沿いに南下していき、深草を経て伏見で濠川につながり、そのまま宇治川に放流されます。
このうち南禅寺船溜から鴨川合流点までを「鴨東運河」と呼び1890年(明治23年)に完成、それより下流は「鴨川運河」と呼ばれ1894年(明治27年)に完成しています。
この主流以外にも蹴上を分岐点とする「疏水分線」があり、南禅寺水路閣から北へ、哲学の道沿いに若王子から銀閣寺道まで流れた後、そこから西に転じて、松ヶ崎(松ヶ崎疏水)、吉田山の東北を経て、最後は堀川へと合流します。
「禁門の変」で京都市内の大半が焼け、また明治初期に東京に都が移り衰退しかかった京都の復興を図るため、第3代京都府知事・北垣国道(きたがきくにみち 1836-1916)が琵琶湖の豊かな水源に着目し計画。
主任技師として選任されたのは工部大学校(現在の東京大学)を卒業したばかりの青年技師・田辺朔郎(たなべさくろう 1861-1944)で、 卒業論文「琵琶湖疎水工事の計画」で世界的に脚光を浴び、わずか21歳で工事責任者として抜擢され、後に近代日本の土木工学の祖といわれる存在となった人物です。
建設には当時の金額で約125万円、京都府の年間予算の約2倍という膨大な費用が投じられ、まず現在「第一疏水」と呼ばれている部分が1885年(明治18年)の着工の後、1894年(明治27年)に完成。
琵琶湖疏水工事は当時の日本における重大な建築工事は全て外国人技師の設計・監督に委ねていた時代にあって、全て日本人の手によって行った我が国最初の大土木事業であったといいます。
用いられた資材はレンガ約1400万個、木材300万才(300万立法尺)、セメント3万樽、ダイナマイト類7000貫目に及んだと記録されていて、このうちレンガはすべて国産のもので、京都府が疎水建設のための煉瓦製造工場を建設し供給されたといい、工場跡であることを示す石碑が地下鉄御陵駅の出入口付近に建てられています。
この琵琶湖疏水の主な目的は大阪湾と琵琶湖間の通船や水車を動力とした紡績業、そして潅漑用水や防火用水などでしたが、水力発電の有利性も注目されるようになり、1889年(明治22年)に日本初の水力発電所として「蹴上発電所」が建設され、1891年(明治24年)に送電を開始すると、この電力を用いて1895年(明治28年)には京都~伏見間で日本初となる電気鉄道「京都電気鉄道(京電)」の運転も始められ、京都の近代化と文明の発展に大いに貢献することとなります。
更に水力発電の増強と水道用水確保のため、第一疏水の開通から20年後の明治後期から大正初期にかけて「第二疏水」も整備されることとなり、1908年(明治41年)に工事がはじまり、1912年(大正2年)に完成していますが、流路はほぼトンネル(暗渠)となっているため、流れを実際に目にすることはないといいます。
琵琶湖疏水が開通し、水力発電が採用されたことで、新しい工場が生まれ、路面電車も走り出し、京都は再び活力を取り戻すとともに、今日の京都のまちづくりの基礎が出来上がったといえます。
琵琶湖疏水は今日においても京都に琵琶湖の水を供給し続け、科学技術等の発達によってその役割は減ったものの、蹴上浄水場へ供給する上水道の水源とという重要なインフラとしての役割を担い続けていますが、これとは別に建設から100年以上が経過し、その歴史的価値に着目し新たな観光資源としての役割も担うようになっています。
明治における日本の土木技術の水準の高さを示す画期的な事業であり、第1~第3トンネルの各出入口、第一・第二竪坑、日本初の鉄筋コンクリート橋(日ノ岡11号橋)やコンクリートアーチ橋(山ノ谷10号橋)、そして蹴上インクラインと南禅寺水路閣の計12か所が1996年(平成8年)に「国の史跡」に指定。
2020年(令和元年)には「京都と大津を繋ぐ 希望の水路 琵琶湖疏水」として文化庁選定の「日本遺産」にも認定されています。
また1989年(平成元年)8月9日には竣工100周年を記念し、疏水の意義を1人でも多くの方に伝え先人の偉業を顕彰するとともに、将来に向かって発展する京都の活力の源となることを願って、琵琶湖疏水のすべてが分かる資料館として「琵琶湖疏水記念館」も開館されました。
そしてその遺構はレンガ造りのレトロな雰囲気の近代建築であるものが多く、南禅寺の「水路閣」や「哲学の道」など新たな景勝地も誕生しているほか、近年は「蹴上インクライン」や「山科疏水」なども桜の名所として有名なスポットとなっています。
また2003年(平成15年)3月に京都府・大阪府・滋賀県の琵琶湖・淀川流域で開催された「第3回世界水フォーラム」の記念行事として開催されたのをきっかけとして始められ、近年は春の風物詩としてすっかり定着した岡崎疏水での「岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり」や、一時期は休止していた琵琶湖疏水の船運事業を2018年(平成30年)春に67年の歳月を経て新たに観光船として復活させた「びわこ疏水船」など、琵琶湖疏水を船で巡る乗船体験も楽しめるようになっています。
「岡崎疎水(十石舟)」について
「鴨東運河(岡崎疏水)」は琵琶湖疏水のうち琵琶湖疏水記念館西側の南禅寺船溜から鴨川への流入口まで2km足らずの距離の流路で、鴨川の東を流れることから「鴨東運河」、また琵琶湖疏水が岡崎地区を横断することから「岡崎疏水」とも呼ばれています。
南禅寺船溜から西へ進んでいき、平安神宮や岡崎の文化施設の前を通りつつ、みやこめっせの横で北へ折れ、冷泉通で再び西へ折れるという途中2度のクランクを経て、最後は広々とした水面に発電所の施設が遠くに見える夷川発電所上溜(夷川ダム)へと注ぎます。
その後夷川発電所から西の下流へ300mほど進むと、川端通で田辺橋をくぐり、琵琶湖疏水は鴨川へと流れ込み、その後「鴨川運河」と名前が変わって南へと流れていきますが、この「鴨東運河(岡崎疏水)」沿いには遊歩道も整備されており、散策を楽しむ人も多く見られるなど市民憩いの場となっています。
「桜回廊十石舟めぐり(岡崎疏水遊覧船)」は、南禅寺船溜の乗船場から、平安神宮の大鳥居前を通り、夷川ダム(夷川発電所)まで至る約1.5kmの「鴨東運河(岡崎疏水)」を運行する観光遊覧船で、元々は2003年(平成15年)3月に京都府・大阪府・滋賀県の琵琶湖・淀川流域で開催された「第3回世界水フォーラム」の記念行事として就航した「疏水十石舟めぐり」がそのはじまりといいます。
「水フォーラム」は水に関する国際政策のシンクタンクとしてユネスコや世界銀行など水に関する国際機関などが中心となって設立された「世界水会議(World Water Council・WWC)」の提唱により、世界の水問題の解決のため関係機関に様々な政策提言を行うために開かれた国際会議で、フォーラムを記念して木造和船の十石舟2艘が建造され、岡崎を流れる琵琶湖疏水上において船めぐりがおこなれました。
そしてこの十石舟めぐりが好評を博したため翌年に京都市の事業として実施されることとなり、更に2005年(平成17年)からは、京都の中小旅行事業者が地域貢献・地域振興と安心安全、快適な旅行の提供を目的に1983年(昭和58年)に設立された「京都府旅行業協同組合(京旅)」が「岡崎十石舟めぐり」として運営を担当。
2008年(平成20年)に新たに2艘を造船して12人乗りだった船を28人乗りにしたり、ライトアップや様々な施設とのタイアップなど、年々バージョンアップを図っていき、2005年(平成17年)時点での利用者数が約9,000人だったものが、2015年(平成27年)には2万人を突破し、京都の春の風物詩と呼ばれるまでに定着し現在に至っています。
この点、鴨東運河(岡崎疏水)の両岸には約400本のソメイヨシノの桜の木が植えられおり、春は桜の名所として知られていますが、当船めぐりではこの流路を往復3km、約25分かけて運航。
船上からの桜の眺めや、京都でも数少ないといわれる間近で水面に映る桜を楽しむことができるほか、京セラ美術館や京都市動物園などの文化施設が集まる岡崎エリアの各施設や「平安神宮」の大鳥居と桜のコラボレーションを満喫することもでき、優雅なひと時を過ごせるとして人気を集めています。
十石舟の運航期間は3月下旬から5月上旬までの40日ほどで、30分から1時間ごと、繁忙期には15分毎に運航され、期間限定で特別貸し切りプランなどの実施も行っています。
また2012年(平成24年)3月からは「岡崎桜回廊ライトアップ」とコラボレーションする形で夜間運航も実施し、夜桜見物を楽しむこともできるようにもなりました。
その他にも桜の後の新緑の時期には「わかば回廊十石舟めぐり」を開催し、若葉萌える新緑の岡崎を楽しむこともできます。
岡崎疎水(十石舟)の施設案内
岡崎疎水十石舟
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南禅寺船溜
ここから平安神宮の南を通り鴨川の東へと向かう(そのため鴨川東岸までの流れは「鴨東運河」とも呼ばれる)
そばには京都市動物園やむりんあんなどのスポット
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白川合流地点
ここからしばらく琵琶湖疏水と白川は流路を共用することに
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岡崎十石舟めぐり乗船場
2003年(平成15年)3月に京都府・大阪府・滋賀県の琵琶湖・淀川流域で開催された「第3回世界水フォーラム」の記念行事として就航されたのがはじまりで、好評を博したため翌年に京都市の事業として実施
2005年(平成17年)からは「京都府旅行業協同組合(京旅)」が「岡崎十石舟めぐり」として運営を担当、年々バージョンアップを図り、京都の春の風物詩として定着している
鴨東運河(岡崎疏水)の両岸は約400本のソメイヨシノの桜の木が植えられる桜の名所で、南禅寺船溜から平安神宮大鳥居前を通り、夷川船溜までの約1.5kmの流路を往復3km、約25分かけて運航する
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無鄰菴
元々は明治の元勲・山県有朋の別邸で、後に京都市に寄贈されたもの
琵琶湖疏水が開通するとその豊富な水資源を使った池泉式の庭園を持つ別荘が南禅寺界隈に次々に建てられた
個人や企業が保有し非公開の庭園が多い中、常時公開されている
日露戦争開戦前夜の無鄰菴会議が行われた洋館があるほか、庭園は7代目小川治兵衛の作
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広道橋
京都市動物園と京都市京セラ美術館の間、岡崎通沿いに架かる橋
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慶流橋
平安神宮の正面、大鳥居が立つ神宮道に架かる橋
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白川分岐点
慶流橋のすぐ西側
白川はここで再び分派し南西へと流れる、祇園の名所・巽橋のある祇園白川を経て川端四条のやや北で鴨川に注ぐ
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二条橋
みやこめっせとロームシアター京都の間、二条通に架かる
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冷泉橋
ロームシアター京都と京都市武道センターの間、冷泉通に架かる
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疏水弁才天
京料理 六盛の前
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徳成橋
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熊野橋
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夷川船溜(夷川ダム)
「岡崎疏水十石船」の折り返し地点
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夷川発電所
1890年(明治23年)に琵琶湖疎水の第一疏水が竣工し、翌年に水力を利用した我が国最初の事業用水力発電所である蹴上発電所が建設されて以来、年々増加する電力需要に対応するため
「第二疏水」が作られることとなり、1912年(明治45年)に竣工、これらの計画の一環として下流の伏見発電所(墨染発電所)とともに新設された
3.4mというわずかな落差で発電できる街中にある日本最小の発電所で現在も関西電力の発電所として機能
対岸の中島には琵琶湖疏水事業に尽力し京都の再生を推進させた第3代京都府知事・北垣国道の銅像が建つ
隣接する夷川船溜(夷川ダム)は「岡崎疏水十石船」の折り返し地点となっている
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蹴上エリアの琵琶湖疏水の遺構
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第三トンネル西口
京都市山科区日ノ岡夷谷町
トンネルを出るとすぐに九条山浄水場ポンプ室
三条実美の揮毫による扁額「「美哉山河」が残る
なんと美しい山河であることよという意味
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蹴上船溜
この付近で「疏水本線」と南禅寺水路閣を経て哲学の道方面へ流れていく「疏水分線」に分岐
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九条山浄水場ポンプ室
第二琵琶湖疏水の建設に伴って京都御所へ水を送るために1912年(明治45年)に竣工された旧御所水道ポンプ室
レンガ造の重厚感ある建造物は迎賓館赤坂離宮や京都国立博物館などで知られる建築家・片山東熊の設計によるもの
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びわこ疏水船 蹴上乗下船場
1890年(明治23年)の開削後に開始された琵琶湖疏水における舟運は、現代に入ると鉄道網の発達などによってその需要は減少
1951年(昭和26年)9月に大津から4.5tの砂が山科まで輸送されたのを最後に、その姿を消すこととなりましたが、2018年(平成30年)春に67年の歳月を経て新たに観光船「びわこ疏水船」として復活を遂げた
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疏水合流トンネル北口
蹴上で琵琶湖からほぼ暗渠だった第二疏水と合流
田邊朔郎の揮毫による扁額「藉水利資人工(すいりをかりてじんこうをたすく)」が残る
自然の水を利用して人間の仕事に役立てるという意味で、明治天皇の勅語から採ったもの
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大神宮橋
京のお伊勢さんとして知られる日向大神宮の境内へ向かう途中に架かる橋
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インクライン船着き場
蹴上発電所へ琵琶湖の水を現在も送り込み、最大4,500kWの発電が行われているという
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蹴上疏水公園
インクラインに隣接する形で整備されている
疏水工事の主任技師・田邉朔郎博士像と顕彰碑、琵琶湖疏水工事殉職者碑、山ノ内浄水場導水管などの遺構が残るほか、源義経ゆかりの義経大日如来が祀られている
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蹴上発電所導水管
蹴上発電所へ琵琶湖の水を現在も送り込み、最大4,500kWの発電が行われているという
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蹴上インクライン
蹴上と南禅寺の船溜りとを結び、約36mの落差をインクライン(傾斜鉄道)で下った
1977年(昭和52年)に当時の姿が復元され、線路や船なども残り、春は桜の名所として多くの見物客が線路内を歩きながら撮影を楽しむ姿を見ることができる
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蹴上浄水場
1912年(明治45年)に急速濾過式を採用して建設された日本初の浄水場
躑躅(ツツジ)の名所で、近年は「蹴上のつつじ」としてゴールデンウィークに合わせて一般公開している
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蹴上発電所
インクラインの落差の有効活用法として作られた日本初の事業用水力発電所
アメリカ視察でヒントを得たという田辺朔郎の提言により1891年(明治24年)に稼働を開始し、水力発電によって得られた電力は工業生産や鉄道などに利用され、京都の再生に多大な貢献を果たした
1942年(昭和17年)からその管理は京都市から関西電力に移管
入口の扁額は久邇宮邦彦の揮毫で「亮天功(てんこうをたすく)」と刻まれている
他に「水力発電事業発祥之地」の石碑が建つ
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南禅寺橋
白川通と仁王門通と南禅寺参道と蹴上インクラインが交差する南禅寺前交差点に架かる橋
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琵琶湖疏水記念館
1989年(平成元年)8月9日に竣工100周年を記念し、疏水の意義を多くの方に伝え先人の偉業を顕彰するとともに、琵琶湖疏水のすべてが分かる資料館として開設
約23,000点もの琵琶湖疏水に関する古文書や疏水工事の設計図や絵図、工事に関係した人々の紹介などの疏水建設当時の資料や、疏水関係の書画や写真、美術品、インクラインなどのジオラマ模型、発電に用いた水車など、琵琶湖疏水の歴史を語る様々な資料を所蔵し、テーマ毎に展示する
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南禅寺水路閣
1888年(明治21年)8月30日の完成
分線の遺構として都の北部へと通じる用水路で、その水を通すために南禅寺の境内につくられた送水橋
疏水は南禅寺境内に設けられたこの水路橋上を通過し北へと流れていく
全長93.2m、高さ9mの風格ある建物で、レンガ造りのレトロな雰囲気は南禅寺の歴史的な景観にもしっかりと溶け込んでいる
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鴨川合流地点
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田辺橋(鴨川出合)
冷泉(冷泉通と川端通が交差する地点)、ここで一部が鴨川と合流、一部は鴨川東岸に沿って南下し伏見へ(そのためここからの流れは「鴨川運河」とも呼ばれる)
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田辺小橋と賀茂川四季の歌碑
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冷泉放水路
「鴨川運河」の起点
運河には古くは1919年(大正8年)に造られたものから、道路整備に伴って新しく架け替えられたものも含めて30の橋が存在している
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