京都市右京区嵯峨中又町、嵐山嵯峨野地域の東方に鎮座する車折神社の北側にある嵐電嵐山本線の駅。
1910年(明治43年)3月25日、嵐山電車軌道の「車折神社裏駅(くるまざきじんじゃうらえき)」として開業したのがはじまりで、その後1918年(大正7年)4月に電力会社・京都電燈との会社合併によって京都電燈の運営する「嵐山電鉄」の駅となった後、1942年(昭和17年)3月に戦時統制によって京都電燈が解散されるのを受け、同社の京都および福井での鉄道事業を分離・引き継ぐために「京福電気鉄道(嵐電)」が設立され、嵐山線・北野線・叡山線の路線継承によって京福電気鉄道の駅となりました。
そして駅名は1922年(大正11年)に「車折駅」と改称された後、2007年(平成19年)3月19日に「車折神社駅」と改称され現在に至っています。
相対式2面2線の地上駅で、駅自体は簡素な構造ですが、駅名にもなっている車折神社にちなんで駅の柵や柱が朱色に塗られているが特徴的です。
車折神社へは三条通に面した正面参道ではなく北側の裏参道へと通じているほか、車折神社より三条通を挟んで更に南側にある嵯峨美術大学のキャンパスへの最寄駅にもなっており、観光客だけでなく学生の利用も多い駅となっています。