京都市下京区七条御所ノ内本町、京都駅の西方に位置するJR西大路駅より西大路駅をやや北へと上がった所にある高級「生」食パン専門店「乃が美」のはなれ京都店。
この点「乃が美」は大阪市中央区心斎橋に本社を置く食パンメーカーで、創業者の阪上雄司は高校卒業後にダイエーへの入社を経て企業し、20年以上にわたって様々な飲食店を経営するも、流行や世情に左右されてしまうことから「どうせなら多くの人に愛されて、歴史に残る日本一のものをつくりたい」と一念発起。
2007年(平成19年)から大阪プロレスの会長を務めていた関係で老人ホームへの慰問活動をする中で、高齢者が楽しみにしている朝食のパンの耳が硬くて食べにくいと感じていること、そして卵アレルギーの子供たちが卵を使わないパサパサのパンを食べていたことなどから、子供から高齢者まで喜んでもらえる「耳まで柔らかく美味しい」という究極のパンを作ることを志すこととなり、全く未経験であったパン作りに一から取り組み、独自に材料の粉の選定からその配合やこね時間、焼く温度や時間など試行錯誤を繰り返し、2年の歳月をかけて理想のパンを完成させます。
そして2013年(平成25年)10月2日に大阪府大阪市天王寺区上之宮町の大阪上本町駅そばに「総本店」をオープンさせて創業。
店名の「乃が美」の「乃」は「すなわち、まさしく」の意味で、「美」は美味しいという感動を意味し、また焼かずにそのまま耳まで美味しく食べられることから「生」食パンと命名されました。
しかしすべての素材にこだわり一つ一つ手作りされる食パンは通常の食パンの倍の値段の800円と「高級」であったことから、開店当初は身内にすら誰が買うのかと笑われたといいますが、試食した人々は口々に美味しいとの反応が返ってきたといい、徐々に口コミなどでも知れ渡るようになり、更には雑誌の「日本のおいしい食パン10選」への選定や「パン・オブ・ザ・イヤー金賞」の獲得などもあり、たちまち行列ができる店となります。
その後は日本各地へと店舗を展開し、2013年の創業から5年間で100店以上、そして創業6年8ヶ月で全国47都道府県制覇、173店舗の出店を達成するまでに急成長しています。
京都には2016年(平成28年)2月20日に「はなれ 京都店」として当店がオープン以来、徐々に店舗が増え、現在は四条烏丸や烏丸北大路、山科や長岡京、福知山などにも販売店があり、また百貨店などの催事での出店も積極的に行われています。