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寺に伝わる納豆で「一休さんのふりかけ」、京都京田辺市・一休寺
2013年06月12日
京都府の京田辺市にある一休さんゆかりの酬恩庵(しゅうおんあん)一休寺で先月より、寺に伝わる「一休寺納豆」を粉末状にした「一休さんのふりかけ」が発売されているそうです。
「酬恩庵一休寺」は元の名前を妙勝寺といい、鎌倉時代の正応年間(1288-1293)に大応国師により禅の道場として創建されましたが、元弘の戦火で荒廃。その後一休禅師が室町時代の1456年に再興したのですが、その際に禅師の恩に報いるという意味を込めて「酬恩庵(しゅうおんあん)」と命名されたそうです。
その後一休禅師は88歳で亡くなるまでの晩年をここで過ごしたといいますから、まさに一休さんゆかりのお寺といえると思います。
その一休禅師が考案し、製法が代々の住職に伝えられてきたのが今回の一休寺納豆です。一休寺納豆は普通の納豆のように粘り気はなく真っ黒な納豆で、梅雨明けに大豆をこうじ菌で発酵させ、1年間天日干しすることで独特の塩辛さやうまみ、においが出るのがその特徴です。
その一休寺納豆を料理に使う地元のフランス料理店のシェフが「粉末にしたら使いやすい」とお寺に伝えたのがきっかけでこのふりかけが考え出されたそうで、粒の大きさを試行錯誤して、独特の風味を損なわないよう工夫されているとのことです。
ご飯にかけるのはもちろん、調味料としてサラダや肉料理に合わせても美味しく、50gで380円で販売しているということなので、興味のある方は一度お試しください。
http://www.asahi.com/national/update/0612/OSK201306110138.html