空梅雨にもめげず五穀豊穣祈る 伏見稲荷大社で「田植祭」
2013年06月10日
京都市伏見区にある伏見稲荷大社で2013年6月10日、五穀豊穣を祈願して「田植祭」が行われました。
「伏見稲荷大社」といえば全国のお稲荷さんの総本宮であり、初詣の参拝者も約270万人と近畿地方の社寺で最多、全国でも4位を誇ります。また本殿の背後にある朱色の色鮮やかな鳥居がトンネルのように連なる「千本鳥居」でつとに知られています。
そんな伏見稲荷大社で米の豊作を祈願し、神田に田植えをするのが「田植祭(たうえさい)」で、4月12日の「水口播種祭(みなくちはしゅさい)」でまいた種もみから約20センチに育てられた早苗を、境内の神田に植える神事で、1948(昭和23)年から毎年行われているそうです。
本殿で神事が行われた後、毎年田植え奉仕をしているという大阪府摂津市の「三島初穂講」のメンバーら23人が、「早乙女」姿などになり、約330平方メートルの神田に丹念に植えていくのですが、田植えの間は平安時代の夏の装束を身にまとった神社の神楽女(かぐらめ)4人が雅楽に合わせ豊作を祈る「御田舞(おたまい)」を披露するのが見所です。
今年は空梅雨の影響が心配されましたが、苗も無事に育ったそうで、順調に育てば約3俵(180キロ)分が収穫でき、10月25日の「抜穂(ぬきほ)祭」で刈り取られ神殿に供えられる予定とのことです。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20130610000137
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