本能寺跡に「信長茶寮」開店へ、漫画家・原哲夫の信長イラストも
2013年05月30日
戦国時代、天下統一を目前にした織田信長が家臣の明智光秀の裏切りに遭い非業の死を遂げた「本能寺の変」。その舞台となった旧本能寺の跡地に信長の命日となる6月2日、信長づくしの複合アミューズメント施設「信長茶寮(しんちょうさりょう)」がオープンするそうです。
本能寺は1582年の本能寺の変で焼失した後、豊臣秀吉の政策で多数の寺社仏閣が集められることとなった寺町に再建され、現在は京都市役所のすぐ近く、寺町商店街に面した寺町御池の一角にあります。
一方実際に本能寺の変が起きた際にお寺があった場所はというと、これは四条堀川にほど近い中京区小川通蛸薬師元本能寺町付近と言われているのですが、今は何と本能寺址の石柱が建てられているだけ…これまでは歴史的大事件が起きた場所としては非常に寂しい感じを否めませんでした。
観光に来た方としても石碑の写真を撮るだけでは物足りない感じでしたが、今回そんな旧本能寺址の近くに堂々オープンすることとなったのがこの「信長茶寮」です。
その名の通り織田信長をテーマにした複合施設で総合プロデュースは「いくさの子~織田三郎信長伝~」を連載中の漫画家・原哲夫氏らが担当しているそうです。原哲夫氏といえばジャンプ世代なら知らぬ人はいないあの「北斗の拳」の原作者の一人で、施設の各ポイントには原哲夫氏の描いた信長がAR技術によって再現されていて、訪れた信長ファンたちを楽しませてくれる仕掛けになっているのだとか。
地下1階地上4階建てのフロアで、まず地下1階には安土桃山時代の地層まで掘り下げて採集した焦土や信長や森蘭丸など本能寺の変で亡くなった人たちを供養する本能寺戦没者慰霊碑があり、その背後には、日本画家の柏原晋平氏が制作した「龍の墨絵」が飾られています。更に奥には「信長の魂を感じながら酒を楽しむ」ことができるというバーを設けられているのだとか。
次に1階はショップで、2階以上は、食事をしながら見ることのできるステージや「金の間・銀の間」など安土城の天守閣をイメージした個室を設けられ、また食事処では信長の好物で桶狭間の戦いの前に食べたという「湯漬け」を再現したメニュー「究極の湯漬け御膳」(1,200円)や「最後の晩餐」(4,000円・要予約)なども提供されるというのですから信長ファンにはたまらないですよね。
本能寺総本山の公認も得ており、6月2日のオープンの日には門川大作京都市長らも参列して開眼供養のほか、舞妓さんや幸若流「敦盛」の舞、津軽三味線ユニットKUNI-KENのライブも開催されるそうです。
http://mainichi.jp/mantan/news/20130529dyo00m200018000c.html
■信長茶寮(しんちょうさりょう)
京都府京都市中京区西洞院通蛸薬師上る池須町
TEL 075-229-6777
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