「淀川河川公園(よどがわかせんこうえん)」は淀川の河川敷に整備された国営公園。
運営は阪神造園建設業共同組合と一般財団法人公園財団のJV「淀川河川公園管理グループ共同体」が受託(平成27年度まで)。
大阪府の大阪市、守口市、寝屋川市、摂津市、高槻市、島本町、および京都府の京都市と大山崎町の計2府6市・2町をまたがり、20箇所の施設広場が運営されており、公園施設のほか、地区によっては野球場・テニスコート・陸上トラック・サッカー/ラグビー場・フットサルコート・ゲートボール・ディスクゴルフ場・パターゴルフ場・グラウンドゴルフ場・バーベキュー施設・駐車場・プール・スケート場、船着場など様々な施設が設置され、これらの施設利用者数は年間約80万人にものぼるといい、この他にも野球大会やマラソン大会、花火大会なども開催されています。
また敷地内には野草広場地区や景観保全地区、自然地区などもあり、背割堤地区はこのうち景観保全地区の一つです。
正式名称は「国営公園淀川河川公園背割堤地区」といい、京都府八幡市、京阪本線「八幡市」駅から北へ歩いて約10分の御幸橋を渡ったところ、車なら名神高速「大山崎IC」から車で約5分のところにあります。
この点、一帯は桂川と宇治川、そして木津川の3つの川が合流して大阪湾まで続く「淀川」になる、いわゆる「三川合流」の地として知られ、背割堤は宇治川と木津川に挟まれた堤のことをいいます。
s自然のたくさん残されている周辺は河川公園として整備されていて、芝生広場や展望所などもあり、ピクニックや野鳥観察を楽しむこともできる市民憩いの場となっていますが、何と行っても有名なのはこの宇治川と木津川を分ける背割堤の上に設けられた遊歩道で、両脇に約1.4kmにわたって約250本を超える染井吉野(ソメイヨシノ)が植えられおり、春は桜の名所、国営の花見スポットとなります。
国内でも有数の桜並木によって形作られる「桜のトンネル」は圧巻で、上空を薄紅色の桜が覆い尽くす光景を楽しめる遊歩道をを散策するのはもちろん、河川敷に下りて見上げる桜並木もまた格別で、広い青空と桜のピンク色、そして土手の芝生の緑とのコントラストも見事で、絶好の撮影スポットとして人気を集めています。
また河川敷は芝生広場になっていることから、芝生にシートを広げのんびり花見を楽しむ人々も多いほか、一部指定エリアではバーベキューも可能になっており、多くのグループが楽しむ姿を目にすることができます。
更に、近年新たに展望所が新設され、自然の大パノラマが広がる川沿いを一望できるようになりました。
そして例年4月上旬の見頃の時期には毎年恒例の「八幡桜まつり」が開催され、飲食店やお土産の屋台が出るほか、ジャグリングショーや桜のお話ツアーなどのイベントも催されて、多くの見物客で賑わいます。
この他に秋には紅葉したトンネルも楽しむこともでき、春の桜トンネルとは違った美しさを見せてくれます。