吉田神社
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全国八百万の神3132座を祀る節分祭でも有名な神社
859年平安京の守護神として藤原山蔭が奈良春日大社の神を勧請し創建。 室町後期に吉田兼倶が吉田神道を創始すると総家として神道界に影響力を持つ。 八百万の神が拝める大元宮では全国の神3132座を祀る。 節分厄除詣発祥の地で2月の節分祭は50万人が参拝
吉田神社とは?(基本データ)
- 名前
- 吉田神社(よしだじんじゃ)
- エリア
- 岡崎・吉田・鹿ケ谷
- ジャンル
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寺社 山 東山連峰 雪柳 厄除け 商売繁盛 神仏霊場会 二十二社 門前名物 鳳輦・神輿 夏越祓・茅の輪 初詣 節分祭 茶会・献茶祭 神楽
- 建立・設立
- 859年(貞観元年)
- 創始者
- 藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)
- 祭神
- 以下の4柱を総称し「春日神」と呼ぶ(勧請元の春日大社と同じ)
├建御賀豆智命(たけみかづちのみこと 武甕槌命)
├伊波比主命(いわいぬしのみこと 経津主命)
├天之子八根命(あまのこやねのみこと 天児屋根命)
└比売神(ひめのかみ) - ご利益
- 導き・厄除け・開運
他に包丁の神・料理飲食の祖神(山蔭神社)、菓子の祖神(菓祖神社)としても有名 - 例祭
- 4/18
他に節分大祭(2/2~2/4)などが知られる - 神紋・社紋
- 下がり藤
- 札所等
- 神仏霊場巡拝の道 第110番
- アクセス
- 駐車場
- バス5台(無料)
自家用車約20台(無料)
参拝中の利用に限る(節分祭中は不可) - 拝観料
- 無料
- お休み
- 無休
- 拝観時間
- 境内自由
9:00~17:00(社務所開設時間) - 住所
- 〒606-8311
京都府京都市左京区吉田神楽岡町30 - 電話
- 075-771-3788
- FAX
- 075-771-2877
- 公式サイト
- 吉田神社
吉田神社つれづれ社務日誌 Facebook
吉田幼稚園
吉田神社の地図
吉田神社のみどころ (Point in Check)
京都市左京区吉田神楽岡町、市内東部の「吉田山(よしだやま)」に鎮座する「節分祭」で有名な神社。
西側は有名な「京都大学」の本部も置かれ大学の中心をなす吉田キャンパスに面し、東側には「吉田山公園」を挟んで金戒光明寺(黒谷)や真如堂、さらに東には銀閣寺、南には平安神宮などの観光名所が近いという立地にあります。
吉田山は「東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)」の一つ、北の比叡山から数えて12番目にも位置し、この一帯は「神楽岡」と呼ばれ古くから霊域として崇められていました。
そしてこの吉田山は都の東北(表鬼門)に位置していたことから、794年(延暦13年)の平安京遷都から数十年後の859年(貞観元年)4月、平安京の守護神として藤原氏北家で中納言・藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)が奈良の「春日大社」の四座の神(春日神)を吉田山に勧請して「吉田神社」を創建しました。
春日神は藤原氏の氏神として知られ、784年(延暦3年)の長岡京遷都の際も同様の形で「大原野神社(おおはらのじんじゃ)」が創建されており、吉田神社は後に平安京における藤原氏全体の氏神としても崇敬を受けるようになります。
その後室町後期の文明年間(1469-87)には神道家として有名な卜部氏(うらべうじ)の系譜を引く吉田兼倶(よしだかねとも)が「吉田神道(よしだしんどう)」を創始。
その拠点として室町8代将軍・足利義政の正室・日野富子(ひのとみこ)らの寄付により1484年(文明16年)に境内に末社・斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)が建立されると、朝廷や幕府の支持を集めて権威を高め、江戸時代には全国の神社の神職の任免権を持つなどしてその支配下に置き、明治まで神道界に大きな影響を有していたといいます。
ちなみに日本三大随筆の一つ「徒然草(つれづれぐさ)」で知られる吉田兼好(よしだけんこう)は吉田家(卜部氏)の一門に属する人物です。
当初は吉田二本松町辺りにありましたが、「応仁の乱」が起きた文明年間(1469-87)に現在地に遷座。
そして「春日造(かすがづくり)」で知られる現在の本殿は慶安年間(1648-52)に再建されたものです。
平安京の守護神として創建されてより「導き・厄除け・開運」の神様として崇敬が篤いほか、境内には摂社・末社が多数あり、とりわけ「斎場所大元宮」には全国の式内神3132座が祀られ、日本全国の八百万の神のご加護に授かれることで知られるほか、包丁・料理飲食の祖神「山蔭神社(やまかげじんじゃ)」や菓子の祖神「菓祖神社(かそじんじゃ)」など神様など、様々なご神徳の社があることでも有名です。
そして何といっても「節分厄除詣発祥の地」であり、2月3日の節分当日を中心に前後3日間にわたって行われる「節分大祭(せつぶんたいさい)」は全国各地より50万人の参拝者が詰めかけ、800の屋台も出て賑わう京都の一大行事の一つとして知られています。
主な祭儀としては節分前日に執り行われる「疫神祭(えきじんさい)」、「追儺式(ついなしき)」、そして節分の夜に行われる「火炉祭(かろさい)」があります。
また吉田山山頂の「吉田山山頂公園」は市民憩いの場であるとともに、迫力ある「大文字」を見ることができる「五山の送り火」の観賞ポイントとして有名です。
吉田神社の施設案内
アクセス
京都市の北東、吉田山の西麓にあり、「京都大学吉田キャンパス」の正門に隣り合うようにして「一ノ鳥居」があります。
今出川通と東大路通の交差する有名な「百万遍」の交差点から東大路通を一筋南へ徒歩5分、約400mほどと下がった「東山東一条」の交差点から、東一条通を東へ約300m進んだ所が一ノ鳥居です。
最寄駅は百万遍の交差点の西方にある京阪・叡山「出町柳駅」で徒歩約20分ほど、最寄りのバス停は「東山東一条」交差点にある「京大正門前」が最寄りになります。
ちなみに百万遍の交差点から今出川通を東へ進み、京大のキャンパスが丁度途切れる所にあるT字の分岐から南へと続く「吉田本町通」を経由すると、直接「二ノ鳥居」まで辿り着くこともできます。
境内
一ノ鳥居から東へまっすぐ表参道が二ノ鳥居まで続いており、二ノ鳥居をくぐった先にある石段を上がると本殿のある「本宮」に辿り着くことができます。
二ノ鳥居の所には手水舎と手洗所があるので、ここで身を清めてから鳥居をくぐって目の前の石段を上がっていくことになります。
石段を上がりきると目の前は広場のようになっていて、その真ん中らへんに節分大祭で焚き上げの行われる「火炉」があり、その左奥の鳥居をくぐった先が「舞殿」と本宮「本殿」になります。
「社務所」や「授与所」は本殿向かって左側にあり、一方右側には直会殿・着到殿のほか、摂社・末社が南の方へと続いていきます。
本宮の南側には「龍澤池」という池があり、そのすぐ横か南へと参道が伸びていて、これを進んでいくと「南参道」や本宮の南側にある八百万の神を祀る「斎場所大元宮」、更には大元宮を経て本宮の東側にある「竹中稲荷社」や「吉田山公園」へ向かうことができます。
ちなみに龍澤池のすぐ横にある石段を上がった先にある「神龍社」や、その南側にある「菓祖神社」からも東へ参道が伸びており、吉田山公園や竹中稲荷社へと通じています。
また今出川通をずっと東へと進んだ先の「北白川」バス停付近は吉田山の北麓にあたり、こちらにある入口からも「北参道」を経由して吉田山公園や吉田神社へとアクセスすることが可能です。
ただ深い森とやや険しい山道が続くルートになるため、その点は留意して通る必要があります。
周辺
境内の西側は「京都大学」の本部があり中心でもある吉田キャンパスに面し、東側には「吉田山公園」を挟んで「金戒光明寺(黒谷)」や「真如堂」、さらに東には「銀閣寺」、南には「平安神宮」が近いという立地です。
また吉田山公園や竹中稲荷社は五山の送り火の「大文字」をきれいに見渡すことができる、送り火の鑑賞スポットでもあります。
表参道
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東山東一条
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吉田神社参道の石標
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東一条通
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一ノ鳥居
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石標
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表参道
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駐車場
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吉田神社境内公衆トイレ
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手水舎
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祖霊社
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祖霊社拝殿
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太元講社の歩み
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太元講社郷土資料館
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二ノ鳥居
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石段
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杉
区民の誇りの木
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鳥居
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吉田山緑地保全地区の石標
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今宮社
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今宮社拝殿
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四神石
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蔵
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石段
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参道
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本宮
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本宮前広場
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吉田幼稚園
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火炉
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陳列所
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参集殿
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お手洗
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鳥居
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舞殿
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本宮本殿
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社務所
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授与所
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追儺ノ矢受付
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池
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絵馬掛と井戸
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直会殿
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玉水木?
区民の誇りの木
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石段
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神楽岡社
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着到殿
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山茶花
区民の誇りの木
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石段
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拝殿
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若宮社
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さざれ石
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神鹿
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境内図
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南参道
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石段
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神龍社
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龍澤池
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祠
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境内監守詰所
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鳥居
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平井乙麿の歌碑
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鳥居
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鳥居
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菓祖神社
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参道
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鈴鹿野風呂の歌碑(今宮社址碑)
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歌碑
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山蔭神社
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鳥居と石標
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石段
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鳥居
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南参道
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斎場所大元宮
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参道
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手水舎
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鳥居
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石標
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幽斎桜
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中門
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斎場所大元宮
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西諸神社
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西神明社(外宮)
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八神殿跡
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東諸神社
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東神明社(内宮)
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門
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消防ポンプ室
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三社社
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竹中稲荷社
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鳥居
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紅もゆる歌碑道の石標
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案内図
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紅もゆる歌碑道
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参道
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宗忠神社の鳥居と石碑
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鳥居
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桜並木の参道
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参道
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社務所
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鳥居
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拝殿
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竹中稲荷社
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鳥居
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天満宮
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臥牛像
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竹光神社
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石碑群
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若竹大神
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二社
竹春神社・竹丸神社
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大文字の眺望
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竹田稲荷大神
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塚群
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奥之院竹剱稲荷神社
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薬力大明神
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業平塚
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北参道・吉田山公園
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鳥居
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案内板
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北参道
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吉田山緑地保全地区の石標
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コナラ
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道標
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山頂休憩広場吉田山展望台
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東屋
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案内図
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大文字の眺望
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休憩広場
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大文字の眺望
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休憩広場
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道標
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北参道
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道標
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霊元法皇御幸址
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参道
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三角点
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紅もゆる丘の花の歌碑
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大山桜
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WC
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吉田山こどもの家
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茂庵入口
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吉田神楽岡町大正時代の家並み
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道標
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茂庵田舎席
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茂庵静閑亭
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茂庵待合
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茂庵(旧点心席)
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関連
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百万遍
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周辺
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子安観世音(白川大仏)
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巨石石仏二体
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分岐
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吉田本町通
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宗忠神社
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吉田山荘(元東伏見宮家別邸)
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中嶋八鶴堂(めおと餅)
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カンフォーラ
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吉田神社の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 1/1~1/3
歳旦祭(さいたんさい)・初詣(はつもうで) 本宮・斎場所大元宮
1月1日の7:30より本宮にて、新年を祝い皇室の弥栄と国の益々の発展を祈るとともに、氏子崇敬者と地域社会の平和と繁栄を祈願する「歳旦祭」が執り行われる
また正月3が日は「斎場所大元宮」が開門され内院の特別参拝ができるほか、10時から15時30分頃まで福茶(昆布茶)の無料接待も行われる- 2/2~2/4
節分大祭(せつぶんたいさい)
室町時代に開始されて以来の伝統を誇る、京都を代表する節分行事の一つ
全国各地より邪気や厄を除き幸福と平和な生活を願う50万人の参拝者が詰めかけ、2月2日と3日には800に及ぶ露店も出て大変な賑わいを見せる
祭典は本宮並びに大元宮において2月2日から4日の3日間にわたって様々な行事が行われるが、中でも中心となるのが盾と矛を持った方相氏が青赤黄の3匹の鬼を退散させる「追儺式(ついなしき)」とお札やお守りが積み上げられた高さ5mの巨大な火炉に浄火を点じ焼き上げる「火炉祭(かろさい)」
他に注目すべき点としては「厄塚」の立つ「大元宮内院特別参拝」や「厄除追儺ノ矢」、厄除祈願の梔色(くちなしいろ)のお札「疫神斎」、そして豪華景品の当たる「抽選券付き厄除け福豆」の授与など
期間中境内は左側通行となるほか、通行祭典が行われる時間帯には安全確保のため参道の一部の通行が制限される場合もある
[2/2]
8:00 節分前日祭・疫神祭
18:00 古式追儺式(鬼やらい神事)
[2/3]
8:00 節分当日祭
23:00 火炉祭(古神札焼納神事)
[2/2・2/3の両日]
斎場所大元宮の内院特別参拝
菓祖神社にて菓子・豆茶の無料接待
境内に約800店に及ぶ露店が軒を並べる
[2/4]
9:30 節分後日祭
13:00 厄除け福豆 福当たり抽選会
「大元宮内院特別参拝」と「厄塚(やくづか)」
節分祭の3日間にわたって「大元宮」の内院を特別参拝することができるが、注目すべきは期間中に大元宮正面に立つ「厄塚」
参拝者の厄を負するという節分信仰の中心をなすもので、厄神や心に潜む鬼を塚に封じ込め、社殿と繋がった注連縄に触れることで八百万の神との感応を願い一年の無病息災と健康長寿を祈願する
「厄除追儺ノ矢」
期間中は「厄除追儺ノ矢」と呼ばれる御神矢の授与も行われており、本殿向かって左側の特設舞台において巫女が矢を手に持ち御神楽を舞い祓い清めてから一人一人に手渡ししてくれる
厄除祈願の梔色の御神札「疫神斎(えきじんさい)」
梔色(くちなしいろ)は古くより魔除けの力があるといわれ、節分期間中には厄除守・開運守・節分神矢のほか、玄関先に祀ることで厄除けのご利益を得られる「疫神斎」のお札の特別授与が行われる
「抽選券付き厄除け福豆」の授与
期間中は有名な数々の協賛商社の提供する自動車などの豪華賞品の当たる福引券の付いた厄除福豆の授与も行われている
期間は2月2日~4日正午頃までで、売り切れ次第終了
2月4日の13:00から本宮前の抽選会場にて「厄除け福豆 福当たり抽選会」が行われ、当選番号は境内やWEBサイトなどに掲示されるほか、後日発売の京都新聞朝刊にも掲載される- 2/2
節分前日祭・疫神祭(えきじんさい)
8:00より本宮本殿にて「節分前日祭」の神事が執り行われた後、櫃を担いだ神職らの行列が大元宮へと移動し「疫神祭」が行われる
「疫神祭」では災いをもたらす神である疫神に対し、荒ぶる事なく山川の清き地に鎮まるように祈願するため、門外に向かって祭事が斎行されるのが大きな特徴
祝詞の奏上や神饌を供した後、米と御神酒を外に向かって撒く- 2/2
追儺式(鬼やらい神事)(ついなしき)本宮前 舞殿周辺
別名「鬼やらい」とも呼ばれ、疫鬼を追い払うことで人々の不幸を取り除き、幸福と平和な生活が祈願される
平安初期に宮中で毎年行われていたという「追儺の儀」の趣を現在に伝える数少ない神事の一つで、古式に則って厳かな雰囲気の中で行われる
神楽岡町の住民らにより1928年(昭和3年)に復活し、古来の追儺式では見えない鬼を追い払ったというが、分かりやすいように青赤黄の三色の鬼が登場
青赤黄の三色の鬼たちはそれぞれ怒り・悲しみ・苦しみを表しているといい、それを盾と矛を持った四つ目の方相氏(ほうそうし)が、侲子(しんし)と呼ばれる小童たちを従えて舞殿の周囲を巡り、本宮より退散させた後、最後に上卿以下の殿上人が桃弓で葦矢を放って疫鬼を追い払う
18:00より約30分の祭典だが、毎回多くの参拝者が詰めかけて大変な混雑となる- 2/3
節分当日祭
8:00より本宮および大元宮にて
- 2/3
火炉祭(かろさい)本宮前
節分の深夜に執り行われ、2月2日の「追儺式」とともに節分祭を代表する神事の一つ
室町時代に全国八百万の神々を祀る「大元宮」前で実施したのがはじまりといい、古札を燃やしお札に宿る神々に元の御座に帰って頂くことで、年の厄が祓われ立春を迎えることができるのだという
期間中には本宮の三ノ鳥居の前に深さ1mの穴を掘った上に高さ5m、直径5mあるという八角形をした巨大な「火炉」が設けられ、境内を訪れた参拝者が持参した古い神札やお守りが納められていく
そして2月3日の23:00より神事の後、大量に積み上げられたお札に浄火を点じ焚き上げが行われるが、京の冬の夜空を焦がすかのごとく燃え上がる炎の迫力は圧巻
またこの炎は参拝者に無病息災と新春の幸運をもたらすと言われていることから、深夜にもかかわらず火炉の周囲を取り囲む多くの参拝者で賑わう- 2/4
節分後日祭
9:30より本宮および大元宮にて
- 2/11
紀元祭(きげんさい)本宮
10:00より、神武天皇が即位した建国の日に際して、皇室の繁栄と国の益々の発展を祈願
- 2/18
節分大祭奉納護摩焚祭 本宮前 火炉
節分大祭の火炉に設けられた護摩壇には十六角形に綺麗に積み上げられる
本殿にて神事の後、10:00頃より本宮前広場の火炉にて、願い事の書かれた護摩木を焚き上げて五穀豊穣・厄除け・地域の安全などを祈願
神事終了後には参拝者にお神酒が振る舞われる- 3/17
祈年祭(きねんさい)本宮
「としごいのまつり」とも読み、皇室の弥栄と国家・国民の一年の安泰を願って旧暦の2月17日に執り行われる祭典
10:00より五穀豊穣をはじめ、あらゆる産業の発展、国力の充実が祈願される- 4/18
例祭(れいさい) 本宮
平安初期に藤原山蔭が平安京の鎮護の神として勧請したのをはじまりとする吉田神社の創建に由来する大祭で、神社にとって最も重要な祭典
10:30より本殿前にて、古の雅楽を受け継ぐ春日南都楽所の楽人による「倭舞(やまとまい)」の奉納や、奈良・春日大社でも見られる年に一度の特殊な「御棚神饌(みたなしんせん)」を供え、厳かに執り行われる
一般参拝者は神事には参加できないが、中門より見学が可能- 4/19
菓祖神社 合祀祭・春季大祭菓祖神社
吉田神社の境内末社「菓祖神社(かそじんじゃ)」の春の大祭
1954年(昭和29年)の第13回全国菓子大博覧会の成功を受け、1957年(昭和32年)11月11日に京都の菓子業界の総意によって創建されて以来毎年開催されている
京都の菓子業界の各団体の代表者が参拝し、10:30頃より「合祀祭」、11時頃より「春季大祭」が執り行われる- 4/29
昭和祭(しょうわさい)本宮
9:00より昭和天皇の誕生日に際して、我が国にとって未曾有の大戦を経て我が国を復興、発展に導かれた昭和天皇の大業を称え、皇室の弥栄と国の益々の発展、文化の振興と産業の増進、永遠の平和を祈願
- 4/29
竹中稲荷社 春季大祭竹中稲荷社
吉田神社の境内末社「竹中稲荷社」の春の大祭
13:30- 5/8
山蔭神社 例祭(やまかげじんじゃ れいさい) 山蔭神社
吉田神社の境内末社「山蔭神社」の例祭
山蔭神社は吉田神社の創建者である藤原山蔭を祀る神社で、1957年(昭和32年)の吉田神社御鎮座1100年大祭を機に全国の料理関係者が創建に協賛し、1959年(昭和34年)5月に創建された
山蔭は日本においてあらゆる食物を初めて調理調味づけた人物であり、また四条流庖丁道の創始者でもあることから、古くより「庖丁」の神、ならびに「料理飲食」の祖神として信仰を集めている
例祭は14:00より、全国から訪れた料理飲食の関係者などが数多く参拝して行われ、業界の繁栄が祈願される
また当日は烏帽子に狩衣姿の生間流家元による古式にのっとった「生間流庖丁式」が奉納されることでも有名
「庖丁式」とは、魚に手を一切触れずに、包丁と菜箸のみで魚を捌き調理していく儀式で、生間流(いかまりゅう)は山蔭の創始した四条流庖丁道の分派の一つ- 5月第2日曜
氏子講社大祭本宮・境内周辺
吉田氏子講社の春の大祭
13:00より神事の後、中学校の吹奏楽部の演奏や太鼓の奉納、吉田剣鉾保存会による剣鉾差しが行われる- 6/30
夏越大祓(なごしのおおはらえ) 本宮前 茅の輪周辺
新年より半年の間、生活して行く上で知らず知らずのうちに犯してしまった罪や穢れを祓い清める夏の恒例行事
境内に設置されている「芽の輪」をくぐることで身を清め、家内安全・無事息災を祈願する
16:00より厄を託された人形(ひとがた)を焼納の後、例年約1000人の参拝者と共にお祓いを行い、夏越の歌を唱えながら茅の輪を3度くぐる
人形を納めた参拝者には厄除け「茅の輪」が無料で授与される- 9月敬老の日
敬老祭 本宮・境内周辺
10:00より神事の後、祝賀会として吉田幼稚園の園児による歌や婦人会の方による踊りが披露される
- 10月体育の日を含む土日月
今宮社 神幸祭(いまみやしゃ しんこうさい)
吉田神社の境内末社の一つで、吉田地域の氏神・産土神である「今宮社」の秋の祭典
体育の日の「神幸祭」における神輿渡御を中心とし、地域の安全と繁栄を祈願して、神輿1基のほか、少年武者行列や稚児行列、太鼓や八乙女、剣鉾3基などが神社周辺の氏子地域を練り歩く
露払いの役割で参道で剣差しを行う「剣鉾」や、主な休憩地点では「吉田今宮太鼓」による太鼓の出迎えも見どころ
また京都大学の近くにあることもあり、有名な時計台の前など京都大学の構内に剣鉾・神輿が入るのも大きな特徴の一つであり、神輿の担ぎ手には京大生も多いとのこと
[体育の日の前々日]
14:00より今宮社にて本殿から御霊の御分霊を神輿に移す「御出祭(おいでまつり)」
[体育の日の前日]
10:30より本宮および境内周辺にて表千家御家元奉仕による「献茶祭」
14:30より今宮社にて「前日祭」
[体育の日]
9:00より「神幸祭」の祭典の後、「神輿渡御」
御神輿の出発は11:00頃(今宮社および吉田地域周辺)- 10/17
両大神宮祭大元宮内 両大神宮
9:30
- 10/19
恵比寿祭山蔭神社
14:00
- 10月第4日曜
神楽岡社 神幸祭(かぐらおかしゃ しんこうさい)
吉田神社の境内摂社の一つで、神楽岡地域の氏神・産土神である「神楽岡社」の秋の祭典
神楽岡社は神楽岡町の地主の神であるほか、古くより水を司る神・雷除けの神としても崇敬の厚い社
10:30より「神幸祭」の神事の後、御鳳輦の出発は11時頃
地域の繁栄を願い「鳳輦(ほうれん)」のほか、獅子舞、稚児、こども武者、こども樽神輿、若い女性陣による通称「ギャル神輿」などの行列が神楽岡の町内を巡行する- 11/3
明治祭(めいじさい)本宮
9:30より明治天皇の誕生日に際し、我が国を近代国家としての発展に導かれた明治天皇の大業を称え、皇室の弥栄と国の益々の発展、文化の振興と産業の増進、永遠の平和を祈願
- 11/3
竹中稲荷社 秋季大祭竹中稲荷社
吉田神社の境内末社「竹中稲荷社」の秋の大祭
13:30より神事の後、お火焚きや詩吟・琴・民謡・京舞などの神販行事が行われる- 11/11
菓祖神社 秋季大祭菓祖神社
吉田神社の境内末社「菓祖神社(かそじんじゃ)」の秋の大祭
1954年(昭和29年)の第13回全国菓子大博覧会の成功を受け、1957年(昭和32年)11月11日に京都の菓子業界の総意によって創建されて以来毎年開催されている
京都の菓子業界の各団体の代表者が参拝し、11時頃より「秋季大祭」が執り行われる- 11/23
新嘗祭(にいなめさい)本宮
皇室の弥栄と国家・国民の安泰を祈願する祭典
祈年祭と対をなす祭で、その年に収穫した五穀を神前に供え、一年間の収穫や発展・充実を感謝する
10:00- 12/23
天長祭(てんちょうさい)本宮
天皇陛下の誕生日に際して行われる祭典
奉祝の意を表すと共に、陛下の長寿と益々のご健康を祈願
9:00- 12/31
師走大祓(しわすのおおはらえ)本宮前 着到殿
人々がこの1年の間、生活して行く上で知らず知らずのうちに犯してしまった罪・穢れを祓い清め、来る新年の家内安全・無事息災を祈願する
15:00- 12/31
除夜祭(じょやさい)本宮
大晦日の夜から元旦にかけて執り行われる除夜の神事
行く年の無事に感謝し来る年の安全を祈願
16:00
毎日・月並行事
- 毎月1日・18日
月次祭(つきなみさい)
月ごとの決まった日に行われ、皇室の弥栄と国の繁栄、地域と氏子崇敬者の安寧を祈願
1日9:00より本宮及び摂末社にて
18日9:30より本宮にて
※ただし1/1・4/18は除く- 毎月8日
竹中稲荷社 月次祭竹中稲荷社
11:00
- 毎月1日
大元宮の月参り(斎場所大元宮 内院特別参拝)
斎場所大元宮への参拝は普段は中門からのみであるが、正月3日間と節分祭、それに毎月1日に限り内院の特別参拝が行われ、大元宮の本殿や東西諸神社などへ特別に参拝することができる
8:00~16:00(節分祭の2/2・2/3は22:00頃まで)、拝観無料
関連行事
- 5月下旬または6月初旬の土日
吉田山大茶会(よしだやまだいちゃかい)
2010年(平成22年)より毎年新茶が摘み終わる時期に開催され、日本のみならず、中国や台湾、韓国、トルコ、インド、アフリカ、南米などの世界各地のお茶が一堂に会するお茶の祭典
当日は全国からお茶の生産農家や茶房が集い、お茶の試飲およびお茶や茶菓子、茶器の販売のほか、お茶の入れ方の指南や茶芸の披露、笙や能管の演奏なども行われる
花ごよみ
- 3月下~4月上
桜(サクラ)●
二の鳥居前や大元宮前の朱色の鳥居の右脇に桜、本宮社務所前に「開運桜」
大元宮の中門右手前の枝垂桜の「幽斎桜」は戦国武将・細川幽斎が吉田山の桜木を舞鶴の瑠璃寺に移植した桜の苗木を、2004年(平成16年)に里帰りさせて植えたいわれを持つ
ちなみに舞鶴・瑠璃寺のものは見事に成長し「吉田の枝垂桜」として現在天然記念物に指定されている
竹中稲荷社の朱塗りの鳥居が続く桜並木の参道は隣接する宗忠神社の石段の桜のトンネルとともに桜の穴場的スポット
吉田山公園にも「大山桜」と呼ばれる桜がある- 4月
雪柳(ユキヤナギ)
大元宮の朱の鳥居の両脇にて、細川幽斎ゆかりの幽斎桜などの桜との競演が楽しめる
- 5月~6月
皐月(サツキ)●
本宮前や吉田山公園など
- 5月~6月
杜若(カキツバタ)●
本宮本殿脇の小さな池に第119代・光格天皇(1771-1840)愛でたことで知られる勅銘の「雲井の鶴」と呼ばれる杜若が睡蓮などとともに咲く
- 5月~9月
睡蓮(スイレン)●
本宮本殿前脇の、カエルの鳴き声も聞こえる小さな池の一面に白い花が咲き誇る
- 6月~7月
紫陽花(アジサイ)●
一の鳥居から二の鳥居にかけての表参道の脇や大元宮近くで青色や青紫色の花がちらほらと見られる
- 10月下~11月下
紅葉(こうよう)●
境内各所に点在し、真っ赤な紅葉や紅葉のグラデーションを楽しむことができる
特に本殿前の三の鳥居そば、二の鳥居から本宮へ続く石段、竹中稲荷社などが見事なほか、龍澤池周辺、山蔭神社周辺、大元宮周辺でも紅葉を楽しめる- 11月~1月
山茶花(サザンカ)●
着到殿と若宮社の間に区民の誇りの木にも指定されている高さ10mの一重咲きの白いサザンカの大木が、紅葉とのコラボレーションで楽しめる
末社・今宮社の周辺でも八重咲きの白いサザンカの花が楽しめる
吉田神社のレポート・旅行記
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2017年02月18日
吉田神社 節分大祭2017 奉納護摩焚祭
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2017年02月3日
吉田神社 節分大祭2017 火炉祭
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2017年02月3日
吉田神社 節分大祭2017 福鬼
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2017年02月3日
吉田神社 節分大祭2017 河道屋年越そば
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2017年02月3日
吉田神社 節分大祭2017 順正ゆどうふ
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2017年02月2日
吉田神社 節分大祭2017 追儺式
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2017年02月2日
吉田神社 節分大祭2017 前日祭・疫神祭