堀川
堀川とは?(基本データ)
- 名前
- 堀川(ほりかわ)
- エリア
- 二条城
- ジャンル
- 建立・設立
- 794年(延暦13年)の平安京の造営にあたり都のメインストリートである朱雀大路を挟んで東に東堀川(現在の堀川)、西に西堀川(現在の紙屋川)と呼ばれる運河が整備される
1960年代の市内の下水道整備により水流がほぼ消滅し、約50年もの間、水の流れない川に
2002年(平成14年)に「堀川水辺環境整備事業」が開始され、琵琶湖疎水第二疎水分線から導水して紫明通を経由して堀川通へと流れる水路が整備される
2009年(平成21年)3月29日に完成、通水が開始されてせせらぎが復活 - アクセス
- 駐車場
- 二条城駐車場
├バス30台 2時間2,500円/16:00~8:00 2,500円
├普通車216台 2時間600円、以降1時間毎200円(18:00~8:00 2時間300円、以降1時間毎100円)
├普通車1日券(24時間) 1,800円
├自動二輪 1日1回300円
└自転車 1日1回200円
24時間営業
TEL:075-801-5564 - 拝観料
- なし
- お休み
- 特になし
- 拝観時間
- 見学自由
- 住所
- 〒604-8301
京都府京都市中京区堀川通御池上る押堀町29番地1地先~京都市上京区橋之上町 - 電話
- 075-222-3591(京都市 建設局土木管理部河川整備課)
- FAX
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- 公式サイト
- 堀川水辺環境整備事業 京都市情報館
京都堀川ライオンズクラブ
堀川みどりのまちづくり会 Facebook
堀川の地図
堀川のみどころ (Point in Check)
京都府京都市、主に京都市の中央を南北に通る堀川通に沿って流れ、京都市南部で鴨川に合流する淀川水系の河川。
堀川の起源は平安京の造営にあたって大内裏造営の資材運搬に用いるため、平安京の「堀川小路」、現在の堀川通付近に自然に流れていた川を改修・開削して水を引く形で「運河」として整備された人工の河川です。
ちなみに平安京のメインストリートである朱雀大路を挟んで対称の位置にも運河が開削されたため、西の西堀川(現在の紙屋川)に対し、現在の堀川は東堀川と呼ばれていたといいます。
また平安時代には物資の運搬のほかにも、堀河院や高陽、冷泉院など、周辺に邸宅を構えた貴族たちの庭園に水を供給する役割も担っていました。
そして中世に入ると堀川を利用して北山や丹波から木材を運搬するようになり、川沿いには多くの材木商が立ち並んで木材を載せた筏が数多く往来したといい、その当時の名残りは数軒残されている材木商と「丸太町」という通り名に残されています。
その後は農業用水として、染色に適した水質の伏流水であったことから江戸時代には染色業が盛んとなり、西陣の織物業者が堀川にて染料を洗い流す「友禅流し」を行う光景は、昭和30年代頃まで京都の風物詩として日常的に目にすることができたといいます。
ちなみに近世の堀川通は堀川の東西に設けられた小路で、東は「東堀川通」、西は「西堀川通」と呼ばれ、現在の「堀川通」は川の西側に沿って南北に続く西堀川通にあたります。
第二次世界大戦の戦時下の1945年(昭和20年)3月には、空襲の際の延焼防止策として通りの西側の民家に強制疎開の命令が出され、建物は強制撤去となったこともあり、戦後しばらくして堀川通は市街地整備の一環で幅員50mという大通りへと生まれ変わり、現在は片側4車線の自動車交通のための道路であるとともに道路の両側に数多くの高層ビルがそびえ立ち、また大勢の観光客を乗せた大型バスが堀川通沿いにある西本願寺や二条城へと行き交う光景が多く見られる通りとなっています。
一方堀川は度重なる水害に悩まされてきた街を浸水被害から守るため、豪雨時の雨水の放流先として位置付けられ、1960年代に市内の下水道整備により水流はほぼ消滅し、また何度も改修工事が行われて暗渠化され、暗渠化された区間は1980年代中期には自動車の増加を受けて道路拡幅の用地に充てられてその姿を消しました。
そして暗渠化されていない今出川通~押小路通間と西本願寺前についてもコンクリート張りの水路となり、堀川の形状は良く残されてはいるものの、およそ50年もの間、水源を断たれた普段は水の流れない川となっていました。
しかし堀川には京都を代表する観光地の一つである二条城や国際ホテルなどもあることからそれにふさわしい景観を求める声が上がり、1985年(昭和60年)には川沿いの25団体により美化団体「堀川と堀川通を美しくする会」が設立され、また近年、水辺の景観を評価する声が高まりを受けて、平成に入った1997年(平成9年)には堀川の水辺空間の整備を求める要望書が市に提出され、堀川の水流を復活させ、同時に押小路以北の川沿いを遊歩道として整備する「堀川水辺環境整備事業」が進められこととなります。
そして2002年(平成14年)、京都市により整備事業が開始されると、琵琶湖疎水第二疎水分線から導水して紫明通を経由して堀川通へと流れる水路が整備され、更に既存の開渠部である今出川~御池の区間の親水空間としての整備も行われ、2009年(平成21年)3月29日、通水式典が行われるとともに通水が開始されて事業は完成に至り、堀川にせせらぎが復活することとなりました。
現在の堀川は、琵琶湖疏水第二疏水分線の水を賀茂川を下越させて導き、紫明通・堀川通の中央分離帯の中に整備された水路を経て、今出川通の南で既存の開渠部へと繋げられ、一条通に架かる一条戻橋などを経て、御池通の一筋北の押小路通まで開渠部が続いていきます。
そして御池から南は再び暗渠となり、西本願寺の東側でわずかに地上に現れる他は堀川通の地下を流れていき、近鉄京都線の上鳥羽口駅の西で再び開渠となりますが、ほどなく南で鴨川と合流します。
この点、今出川通より北では地下を流れますが、2009年(平成21年)の工事にの際に紫明通から堀川通にかけ、中央分離帯の中に「せせらぎ公園」が第1親水公園から第7親水公園まで整備され、市民の憩いの場となっています。
また今出川通~押小路通間にも遊歩道が整備されていますが、川沿いには桜が数多く植えられていて、見頃の時期には「堀川さくらまつり」が開催されるほか、8月には新たな年中行事としてスタートした「京の七夕」のメイン会場として利用されるなど、堀川の河川敷は多くの市民に親しまれる空間へと生まれ変わっています。
堀川の施設案内
境内
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松ヶ崎浄水場
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第二疎水分線
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賀茂川
下越えして紫明通へ
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紫明通
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紫明せせらぎ第一公園
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紫明せせらぎ第二公園
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紫明せせらぎ第三公園
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烏丸紫明交差点
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紫明せせらぎ第四公園
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紫明せせらぎ第五公園
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紫明せせらぎ第六公園
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紫明通駐車場
新町通から西側
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堀川紫明
ここから堀川通に沿って南流するが、堀川今出川のやや南までは暗渠
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堀川通
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堀川せせらぎ第四公園
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扇町児童公園(天神公園)
鞍馬口通との交差点北東側
隣に水火天満宮
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堀川せせらぎ第一公園
「せせらぎ公園」は堀川通の中央分離帯にある堀川の水の流れを生かした公園で、寺之内通から上立売通にかけて、第一、第二、第三公園がある
また北には紫明通に沿って「紫明せせらぎ公園」もあります
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堀川寺之内交差点
宝鏡寺(人形寺)や田丸弥堀川店など
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堀川せせらぎ第二公園
堀川寺ノ内の銀杏並木で有名
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堀川通上立売交差点
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堀川せせらぎ第三公園
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堀川今出川交差点
鶴屋吉信、白峯神宮など
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放水口
堀川今出川のやや南、西陣織会館の堀川通を挟んで向かい、元誓願寺通の北から開渠となる
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元誓願寺橋
元誓願寺通に架かる
東南角にセブンイレブン京都堀川今出川店
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晴明神社
堀川通を挟んで西側
旧一条戻橋
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戻橋公園
元誓願寺通から一条通を挟んで堀川第一橋の北側までは親水空間としてきれいに整備されている
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一条戻橋
一条通に架かる
数多くの伝説がある
堀川通を挟んでやや南に晴明神社
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戻橋の河津桜
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一条戻橋下
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堀川第一橋(鶴の橋)
中立売通に架かり、北側に車道用の橋、南側に歩道用の橋があり、近隣住民からは「中立売橋(なかだちうりばし)」とも呼ばれている
江戸時代には公儀橋として京都御所と二条城を結ぶ役割を担っていた
現在の橋は1873年(明治6年)に京都府によって木橋から永久橋として架け直されたもので、全国的にも稀な石造の真円アーチ橋が最大の特徴
1913年(大正2年)に橋幅が拡張
京都の時代を映す貴重な土木遺産として2012年(平成24年)に土木学会選奨土木遺産にも指定され、2017年2月に答申
また京都市指定有形文化財にも指定され、駒札も設置されている
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堀川中立売南公衆トイレ
堀川第一橋(鶴の橋)の南西角
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堀川第一橋の南側
昔のレンガの壁面が残されているほか、京都市電の橋台跡が残る
京都市電は四条堀川から北上し中立売通で西に向きを変え、北野天満宮の前まで通っていたという
レンガの前にある石のブロックは遊水のためだけではなく、市電の軌道敷が走っていた場所を示しているといい、また橋付近には排水溝の跡も残る
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堀川商店街
堀川第一橋(中立売通)~堀川第二橋(下立売通)までの堀川通西側に続く商店街
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上長者町橋
上長者町通に架かる
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下長者町橋
下長者町通に架かる
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ルビノ京都堀川
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出水橋
出水通に架かる
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堀川第二橋(亀の橋)
下立売通に架かる
堀川下立売交差点東側にフレスコ堀川店、鳴海餅本店
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丸太町橋
丸太町通に架かる
堀川丸太町交差点にイズミヤ堀川丸太町店
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竹屋町橋
二条城の北側を東西に通る竹屋町通との交差点に架かる
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夷川橋
夷川通りに架かる
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二条城石垣
堀川西岸の夷川橋-二条橋南の約230mの区間には1603年頃、二条城築城に伴い築かれた石垣が復元されている
石には紀州浅野家の「是ヨリ北紀州」など、工事を分担した藩の刻印などが残されているという
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二条橋
二条通に架かる
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ANAクラウンプラザ京都
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押小路橋
押小路通に架かる
ここで再び暗渠となり、堀川通の地下を流れる
京の七夕の堀川エリアの出発地点
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堀川御池交差点
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堀川高校
四条堀川やや北
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西本願寺
東側でわずかな距離だけ地上に出現する
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近鉄上鳥羽口駅
再び暗渠となり近鉄京都線上鳥羽口駅の西で開渠となり、南へと流れすぐに鴨川に合流する
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周辺
堀川の主な年間行事・カレンダー
年中行事
- 3月末または4月上の日曜
堀川桜まつり
ステージや各種イベント、模擬店など
- 8月上~8月中
京の七夕(きょうのたなばた)
京都の夏の風物詩として旧暦の七夕にあたる8月に盛大に開催される一大イベントで、幻想的なライトアップや各種イベントが催される
堀川通を挟んで向かいの堀川会場は鴨川会場とともにメイン会場の一つ
[公式]
月並行事
- 奇数月の第3日曜日
堀川一斉清掃
7:00より二条橋周辺の清掃活動
堀川沿いの23学区と商店街、事業者等の協力により実施